成功は偶然手に入るのではない

成功とはたいていの場合、偶然に成し遂げられるものではない。成功するためには、根気や努力、そして一貫性が必要だ。
最も成功している人々は、日々のルーティンが成功、あるいは失敗につながることを知っている。現代のリーダーたちは、ちょっとした習慣さえもが成果を大きく左右しかねないことを理解しているのだ。
日々の習慣をちょっと変えてみる必要があったり、もしくは仕事の実績を向上させたいなら、成功した人々が実践している、見過ごされがちな習慣を取り入れてみてはいかがだろうか。

1. 積極的に質問する

「質問しすぎたらいけないのでは」などと恐れてはいけない。成功を収める人は好奇心を持ち続け、細部や物事の仕組みを大事にする。確証がないことや知らないことがあれば説明を求める。
相手を質問攻めにしたからといって、頭が悪そうに思われることはない。むしろ質問が足りないほうが、鈍いと思われる可能性が高い。

2. 自分の感情を分析する

成功する人は自分の感情を抑えつけない。素晴らしい成果を生み出す、きわめて有能なリーダーも、結局のところは人間だ。
定期的に自分の感情を見つめ、コントロールを試みよう。感情がいかに自分の考え方や行動に影響を及ぼすかを意識し、成功するためには時に感情を脇に置いておかなければならないことを理解しよう。

3. 自分を思いやる

ミスをした後は自分を責めがちだが、成功したいなら、日頃から自分に対して思いやりを持つ練習をするべきだ。
うまくいかなくても自分を許して、家族や親しい友人に語りかけるように、自分に語りかけよう。自分を思いやる練習は、メンタルを強くして成功を収める助けになるはずだ。

4.「ノー」と言う

『メンタルが強い人がやめた13の習慣』(邦訳:講談社)の著者で、心理療法士のエイミー・モーリンは「私たちは何かにイエスというたびに、別の何かにノーと言っている」と指摘している。
どこまで受け入れるのかの線引きをして、それを守る練習をしよう。成功する人々は、優先度の高い事柄やプロジェクトに「イエス」と言い、そうではないものに「ノー」ということで、物事が進展することを知っている。あまり手を広げすぎないことが大切だ。

5. オフィスの外に出る

自宅で仕事をするのも悪くないかもしれない。実際、2016年に実施されたある調査では、最も革新的な従業員がいかにしてオフィス勤務と自宅勤務の時間配分を行っているかが明らかになった。
調査によれば、理想的な割合は1週間の労働時間の80%をオフィスで過ごすというもの。つまり20%、言い換えれば1週間のうち丸一日は、オフィスの外で働くのがいいということになる。
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一日一日が何百もの決断や行動の積み重ねで、それが最終的にあなたの生産性の度合いを決定づける。どんなに些細に思える習慣でも、現実にはそれらの習慣が、仕事であれプライベートであれ、その後の方向性を形づくっている。今の自分の習慣を振り返り、新しい習慣を試しに取り入れられるかどうかを考えてみよう。
原文はこちら(英語)。
(執筆:Peter Economy/The Leadership Guy、翻訳:森美歩、写真:golero/iStock)
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This article was translated and edited by NewsPicks in conjunction with Jeep.