【中西宏明】100年後を考えると、核エネルギーは必要だ

2019/5/21
4月16日、経団連は次なるテーマとして、電力システムの再構築を掲げた。
2018年に、経団連会長に中西宏明氏(日立製作所会長)が就任して以来、IoTやロボット、AIを導入した未来社会のあり方「Society5.0」を積極的に推奨してきたが、その実現に向けた大きな課題として中西氏が声を上げたのが、電力だったのだ。
NewsPicks編集部による中西氏へのインタビューは、前編の終身雇用の問題に続き、再生可能エネルギー、原発を含めたエネルギーのあるべき姿について直撃した。
【直撃】経団連・中西会長、「終身雇用は限界」発言の真意
15年止まり続ける投資
──今年、経団連は次なる注力分野として、「電力システムの再構築」を掲げています。メディアでは原発再稼働に焦点が当てられていますが、何が狙いなのですか。
中西 私はかねてから、自分で4つの課題(下図)を長年言い続けてきました。
これは経団連の副会長時代(2014〜2018年)から、経団連内でもこういうことを議論すべきだと言ってきたことなんです。
まず最初に、私が肌で感じるのは、例えばダボス会議をはじめ、どこの国際会議に行って議論しても、「(電力構成のうち)化石燃料を80パーセント以上使っている先進国は、日本だけだよね」と言われることです。