この連載について
ニューズピックスとNHK「クローズアップ現代+」の共同企画。人手不足が続くなか、政府は一億総活躍社会を目指して「働き方改革」を推進し、ビジネスパーソンの生産性の向上と自立を促している。また、グローバル化とテクノロジーの進化により、企業が従業員の終身雇用を保障することも、困難になりつつある。そこで、NewsPicksと「クローズアップ現代+」では、予測不可能な時代をサバイブするキャリア戦略について、深掘りしていく。
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それこそ大手企業に勤める私の父に、就活を終えた時に言われた言葉です。なんとか私の想いを説明し、最終的には理解してくれたものの、本当の意味では当時は納得していなかったと思います。
『「自分でキャリアを作っていく」という思考が出来るようになるかが最初の出発点。大企業に入ったら、ほっと安心、よかったねという世界ではなくなる』
この言葉を聞いて、その時の記憶が蘇りました。
まだまだ世の中には、当時の私の父のような、「大企業に入れば将来が安心」「終身雇用の会社の方がメリットが大きい」と考える人が多いのが実態だと思います。
自分で自分のキャリアを設計していく。
これからの時代は各々の能力の可視化、透明化が進んでいきそうですね。
中西会長が目指されている世界は、各人の「仕事の値段=給料」を会社が決めるのではなく、マーケットが決める世界であり、そのためには、各人の出来ること(スキル)やジョブ(仕事の中身)の透明化が必要だ、と解釈しました。
この2つが透明化すれば、仕事と個人のミスマッチも生じにくくなりますし、大学などの教育機関で今何を重点的に教えるか?といったことの改善にも繋がります。
また、個人が自分の出来ること(スキル)を明確に説明できるようになれば、人材の適切な流動化が進むとも思いました。明日以降の特集では、そのような自身のスキルを説明できる方法などについても、皆様のお役に立つ情報を提示していけましたらと思います。
雇用を守るのは大切な事ですが、古くなって不要になった仕事は無くして新しい仕事に置き換える事で雇用を守るべきで、雇用を守るために時代遅れで不要になった仕事を残しては、国家の競争力を落としめるだけです。ましてや、100年に一度の産業革命が起こっている21世紀なら、尚更のことだからです。経団連トップも、そろそろネットやAIを駆使したデジタル産業のトップが就く時代だという認識を持つべきではないでしょうか。
中西さんが言われている事は、普通の話である。
その中で海外の会社が悩むのは、リテンションである。
即ち、自分のキャリアを自分で設計すれば、
会社は、その人たちから選ばれる存在に
ならないといけない。
私は、日本の企業の多くは、ロイヤリティーの高い
社員の上にあぐらをかいてきた様に思う。
安心という事以外の、その会社ならではの
魅力を示す事が大切だと思う。
最近、トヨタ社長も同様趣旨の発言をしていたように、おおよそ、多くの経営者が思っていたことですが、人事システムの刷新や従業員に与える不安が大きくて、発言できなかったことです(そうであってほしい)。それをようやく言葉にするようになったのは、トップ企業でも危機感が強くなってきたことの現れでもあります。
中西会長や豊田社長の発言は、従業員には厳しい発言ですが、本音を語った愛のある発言です。
自分のスキルをみずから説明し、自分のキャリアをみずから設計する。
一方で、給料や待遇は、会社が決めるというより、マーケットが決める。
個人としては大変な時代になりましたが、少し前にバズっていた経済産業省の『不安な個人、立ちすくむ国家』でもあったように、今の時代の我々は、「自由だけど、不安」。その自由さを、今後の機会ととらえて何かしらの行動に移せるかがこれからの時代、ますます重要になってきますね。