中国でスタバに挑む瑞幸咖啡、米IPOで615億円調達
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注目のコメント
市場成長率: Euromonitorの推計では中国のコーヒー消費は今後2023年まで年率3%成長の予測
シェア: 2018年時点ではスタバはシェア過半、Luckinはまだ2.1%(2017年創業なので足元の店舗拡大が反映される前。今年はもっとずっと大きいでしょう)
4月のコメント(Luckinのディスカウント戦略)抜粋、()内加筆
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前提
・中国のコーヒー市場は過去10年、年16%のペースで拡大。まだ市場規模は小さく、拡大余地が大きい
・コーヒーは中毒性。このため、一度コーヒーを習慣にすると飲み続けるようになる
・Luckinはやや薄めのためスタバ愛好者の好みではないが、コーヒー初心者と、ただカフェインが摂取できれば良い層には訴求。この層にとっては、スタバは高すぎる(→スタバも15時間に1店舗のスピードで拡大しておりシェア取り競争をしているので、これは不明)
仮説
・成長途上にある中国のコーヒー市場では、市場創出、つまりコーヒー中毒者(常飲者)を増やすことが第一課題
・高級/国際派路線のスタバが訴求できていない、価格にシビアなコーヒー未中毒者層/カフェイン・コスパ摂取層を、彼らがエントリーしやすいディスカウント価格で取り込み常飲者に育てていくことには、合理性があります
・つまり、invest in discountsというのは、顧客創出投資ということ2019年第一四半期に8000万ドルちょいの赤字なので、650億円で一年半ぐらいの資金調達になりますね。
店舗拡大が早いといってもフランチャイズ形式で加盟店がいつ逃げても不思議じゃないことなどを考えると、これだけの資金をぶっこんで得るシェアやブランド、ユーザー習慣はコストに見合うものかと疑問に感じるところも。サードプレイスの居心地の良さ的なカルチャーで一大ブランドを築いたスタバに対してテクノロジーと利便性で追従するluckin。最終的に中国の消費者に受け入れられているから伸びているというのが答えなのでしょうけど、出店のスピードが早すぎて、やっぱり外から見ているとこの成長が本物なのか、心配気味に見てしまいます。まあ実際に飲んでみていないのに意見を述べれる立場ではないのは重々承知なのですが・・・