[東京 17日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。前日の米国株高や円安方向に振れた為替の動きを好感し、朝方から買いが先行。海外短期筋による株価指数先物の買い戻しも相場を押し上げた。前日に自社株買いを発表したソニー<6758.T>が大幅高となったことも追い風になり、日経平均は一時300円超高となったが、後場は中国株の軟調推移や円安一服を背景に伸び悩む展開だった。中国関連株の一角が売られたことも重しになった。

TOPIXは1.09%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆4294億円だった。東証33業種では、水産・農林、空運、電気・ガスを除く30業種が値上がりした。値上がり率上位には石油・石炭、その他製品、情報・通信などが入った。TDK<6762.T>、村田製作所<6981.T>など電子部品関連は、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する米政府の「禁輸措置」の影響が懸念され軟調だった。

市場では「テクニカル的な節目となる75日移動平均線(2万1407円51銭=17日終値)を抜けず、投資家の警戒感が払拭されていない印象だ。20日に1─3月期GDP速報の発表を控えていることもあり、後場は様子見姿勢が広がった」(証券ジャパン調査情報部長の大谷正之氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、ソニー<6758.T>が大幅高。自社株買いや米マイクロソフト<MSFT.O>との提携などが材料視された。ソニーとマイクロソフトは16日、クラウドゲームなどで戦略的提携を締結したと発表した。また、同社は自己保有株を除く発行済株式総数の4.80%にあたる6000万株、取得総額2000億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。今年2回目の自社株買いがサプライズになった。

東証1部の騰落数は、値上がり1705銘柄に対し、値下がりが377銘柄、変わらずが58銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21250.09 +187.11

寄り付き    21246.86

安値/高値   21199.98─21398.85

TOPIX<.TOPX>

終値       1554.25 +16.70

寄り付き     1550.44

安値/高値    1545.61─1562.37

東証出来高(万株) 134952

東証売買代金(億円) 24294.37