[東京 17日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比328円55銭高の2万1391円53銭となり、反発した。前日の米国株高や円高一服を好感し、朝方から買いが先行。海外短期筋による株価指数先物の買い戻しも相場を押し上げた。ソニー<6758.T>は前日発表した自社株買いや米マイクロソフト<MSFT.O>との提携が材料視され大幅高となった。

前日の米国株市場でフィラデルフィア半導体指数<.SOX>が下落したものの、東京市場のハイテク関連株へ影響は広がらなかった。画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA.O>と半導体・ディスプレー製造装置大手アプライド・マテリアルズ<AMAT.O>が予想を上回る業績見通しを発表。時間外取引で株価が上昇したことが安心材料となった。

一方、村田製作所<6981.T>など電子部品関連は、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する米政府の「禁輸措置」の影響が懸念され、軟調だった。

TOPIXは1.59%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1696億円。東証33業種では、水産・農林、空運を除く31業種が値上がりした。値上がり率上位には鉱業、石油・石炭がランクイン。中東情勢の緊迫化で供給が途絶する可能性に懸念が強まっており、原油先物価格が上昇している。そのほか精密機器、電気機器などが買われた。

東証1部の騰落数は、値上がり1789銘柄に対し、値下がりが291銘柄、変わらずが60銘柄だった。