【ブーム】「ミレニアル富豪」がアーリーリタイアに走る理由

2019/5/18

テキサス州でのんびり三昧

3月のある木曜日。ブライアン・マクマレンのその日の午後の予定は、大学バスケの試合をありったけ観戦すること──ただそれだけだった。
自宅の近所のバーレストランで朝食と昼食を兼ねたタコスを食べながら、店内のテレビで放送されている試合の経過を追いつつ、iPhoneで別の試合のストリーミング放送をチェックする。
試合が進行するなか、マクマレンはテキサス州オースティンでの新生活について語った。
サンフランシスコからこの地へ引っ越してきたのは昨年10月。以来、『ハリー・ポッター』シリーズを初めて読破し、100時間以上を費やしてゲーム『ドラゴンクエスト』をクリアした。エクササイズにも励んでいるし、ゲーム制作に挑戦するためにプログラミング言語も独学している。
さしあたっての目標は、新婚の妻と一緒に日本で1カ月を過ごすこと。しかし、結局は途中で旅行を切り上げて、4月公開の映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の初日に合わせてサンフランシスコに飛び、友人たちと観賞することにしたという。映画館を貸し切ることも考えたが、それはやめにした。
「今は、とにかくのんびりしているところなんです」と、マクマレンは話す。
(Drew Anthony Smith/The New York Times)

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