中国の百度、米国上場以来初の四半期赤字－コスト高と売り上げ減速で

（ブルームバーグ）： 中国インターネット検索最大手、百度（バイドゥ）の１－３月（第１四半期）決算は赤字となった。四半期ベースの赤字計上は2005年の米国上場以来初めて。コストの高騰と、景気減速を背景とした売り上げ拡大ペースの低下が響いた。

百度の米国預託証券（ＡＤＲ）は16日、時間外取引で一時10％余り下落。通常取引は0.8％高の153.70ドルで終了していた。同社取締役会は新たに10億ドル（約1100億円）規模の自社株買いプログラムを承認した。

１－３月の純損失は３億2700万元（約52億1800万円）。市場予想平均は１億8750万元の赤字だった。コンテンツおよびマーケティング費用の高騰が響き、赤字転落となった。売上高は15％増の241億元。百度は広告収入の成長維持に向け、若いスマホユーザーを同社アプリに引き付けることが急務となっている。

原題：Baidu Posts First Loss Since 2005; Search Executive Resigns (1)（抜粋）

記事に関する記者への問い合わせ先：香港 Zheping Huang [e-mail]

記事についてのエディターへの問い合わせ先：Edwin Chan [e-mail], Robert Fenner

©2019 Bloomberg L.P.

コメント

注目のコメント

• 高口 康太

  フリー ジャーナリスト

  ・2019年05月17日

  俗にBAT（百度、アリババ、テンセント）と言いますが、この3社はいずれも2000年前後に創業したPCインターネットの覇者。アリババとテンセントはモバイルシフトに成功しましたが、百度は失敗しています。未上場ながらTikTokのバイトダンスの評価額は750億ドルで百度を上回っているので、もはや中国IT企業のトップ3からも脱落しているという。数年前からBATではなく、ATだと言われるようにもなっています。
  そこで百度はモバイもはやルはなかばあきらめてAI、XR、自動運転という次世代での逆転ホームランに賭けているので、今はどんどん苦しい立場に追い込まれています。
• 荒井 健一

  中国深圳で事業をやってる人

  ・2019年05月17日

  百度已死（baiduすでに死す)て文章が話題になってる！
  
  検査トップページの約半分は広告でほしい情報がなかなか見つけられないのよね、なので今は头条で情報を検査している
• 国光 宏尚

  Thirdverse、フィナンシェ 代表取締役CEO / ファウンダー

  ・2019年05月17日

  バイドゥがまさかの赤字転落。BATと言われてたのも今は昔。アリババ絶好調。テンセント模索中。バイドゥ厳しい。アリペイとかが上場するとAATになりそう。そしてTMD(Toutiao、Meituan、Didi)の突き上げもある。中国スタートアップ界の層の厚さ