[ストックホルム 16日 ロイター] - 米資産運用大手ブラックロックの幹部、イザベル・マテオスイラゴ氏は、欧州には財政政策に制約がある上、欧州中央銀行(ECB)の対応が不十分かつ時期を逸しているとみられるため、欧州への投資に慎重になっていると述べた。

マテオスイラゴ氏は「米国がショックに見舞われれば、米連邦準備理事会(FRB)は利下げし、追加の財政刺激策が行われるだろう。ただユーロ圏を見ると、ECBはできることをしているが、さらに多くのことができるかと問われれば、その答えはノーだ」と指摘。「ECBの政策対応は、よく見積もっても不十分で時期を逸しているだろう。また財政面での対応は施行中の規制によって制約を受けている。これが欧州に慎重になる理由だ」と述べた。