光を吸収する「暗黒」素材=映像機器など応用期待-産総研など
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産総研の方から、もう少し詳しい発表が出ています。
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2019/pr20190424/pr20190424.html#g
トゲトゲのエッジが鋭くかつ表面がナノレベルでなめらな必要があるとのこと。なかなか厳しい要求です。
サイクロトロン放射光レベルの高エネルギービームが必要なのが大変ですが、もしロール型を製作できれば漆黒フィルムを連続的に作ることも?漆黒性が求められる素材は多いので、役にたつことでしょう。
また、これとは違いますが、レクサスの構造色ブルーは、フィルムの上に蒸着で構造色を発生するナノレイヤーを作製して、そのレイヤーをはぎとって溶媒に分散するというとんでもない工程で塗料化しています。
https://youtu.be/9JU541_zm2w
この黒いやつも同じようにしてフレークをいっぱい回収して塗料化ができれば、恐ろしく黒い塗料にならないでしょうか。
Structural Blackとか。かっこいい。
おそらく、これだけしっかり締まった黒であればそれをベースしてクリア塗装をかけると素晴らしい質感の黒塗装ができると思うんです。
値段もとんでもないと思いますけどぜひ。今後ベンタブラック(Vantablack)を超えてくれるのか?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF
数年前、アーティストのアーニッシュ・カプーアがベンタブラックを独占した時はさもありなんと思いつつ、彼への個人的な尊敬の念は一気に冷めたものです。美術や、光の表現の発展より技術の独占なのだな、と。
こう言う素材、単に映像機器内部じゃなく、映像をプロジェクターで投影するような空間と組み合わせるとものすごい表現の可能性が生まれるはずです。そう言う空間を作り映像展示したいけど、素材の汎用性や価格が追いついていない現状。
この素材に関しては、独占契約などはせず、是非とも市場に広く流通させて(結果安価に)なって欲しいです。