[サンフランシスコ 14日 ロイター] - 米アルファベット<GOOGL.O>傘下のグーグルは14日、全世界でスマートフォンの検索アプリのホームページに広告を表示すると発表した。また、地図アプリへの広告表示を拡大するほか、検索結果に画像ギャラリー付きの広告を表示するとした。

収益拡大に向け、モバイル端末で買い物をするユーザーをターゲットにする。

アルファベットの株主の間では、オンラインの買い物客がアマゾン・ドット・コム<AMZN.O>やフェイスブック<FB.O>傘下のインスタグラムなどに流れ、広告主のグーグル離れが進むとの懸念がある。

グーグル幹部は記者団に対し、新たな広告機能は他社との競争ではなくユーザー行動の変化に対応したものだと述べ、ユーザーがテレビを見ている合間などに新しい商品を見つけて購入するのを容易にすることが目的だと説明した。

14日の米国株式市場でアルファベットの株価は1%下落した。

検索アプリ「グーグル」のホームページ上の広告は、記事や動画などのコンテンツへのリンクで構成する「ディスカバー」と呼ばれるニュースフィードに表示される。

画像ギャラリーによる広告は検索結果をより視覚的にする取り組みの一環で、クリック数の増加につながるとの期待がある。

地図アプリ「グーグルマップ」では、経路案内ページなどに広告が表示される。