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政府の政策によって経済が停滞した場合、中央銀行のミッションからすると、金融緩和によって経済を支える必要があります。とはいえ、政府側が中銀がなんとかするだろうという前提で経済(ネガティブ)政策を行うのは、いかがなものかと・・・。中銀の独立性と直接的には関係ありませんが、中銀の役割とは何かを考えさせられます(さらにいうとトランプ政権は中銀の独立性自体を尊重している気配もないので)。
一旦戦争になれば経済合理性は脇に置いて国家の資源は総動員。勝てば相手の経済資源を奪って国家が強くなるけれど、負ければ戦費の負担と資源の不足で物価が高騰し、国は疲弊する。大規模な金融緩和に繋がる戦時公債で日露戦争に買って太平洋戦争に負けて強烈なインフレで全てを失うまで、日本はなんとなくそんなムードじゃなかったか。
米中貿易摩擦が、不謹慎な言い方ではあるけれど、いよいよ国家総動員の雰囲気になって来た (@_@。;
もちろん、大統領が動員できるわけではないですが、それはそれとして、米国にしても中国にしても、無理のある政策で摩擦の深刻化を乗り切ろうとすると、たとえ表向きは平気でも、経済の歪みが大きくなったり、今後の政策余地が損なわれたりします。第一幕は乗り切れても、第二幕以降のショックへの耐性が気になりますね。