「ビザなしの歴史台無し」戦争発言・丸山議員に元島民憤り
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注目のコメント
ロシア研究者として、ビザなし交流参加者として今回の件を非常に残念に思っています。
丸山議員は一種露悪的といいますか、敢えてこういうことを言って議論を促したいという意図もあったのかもしれません。政治家のすることとしてそれは一概に否定されるものでもないでしょう。
ただし、ビザなし交流というのは大変に微妙なバランスの上に成り立つ脆いものであることは忘れてはなりません。そもそも日露がどちらも自国領と主張して譲らない場所に入っていくのですから、我々は国内にいるのか外国にいるのかさえ曖昧な状況に置かれます。
しかも実態としてはロシアの強い影響下で過ごさねばなりませんから、日本の主張は譲らないようにしつつロシアにも配慮するという極めて「大人」の対応が求められます。
「一石を投じる」場所ではないのです。
最後に、1人の人間としても今回の件を残念に思います。
北方領土から逃れてきた人々はそれまでの平穏な生活を破壊され、過酷な収容時暮らしを経て、財産、家族、人間関係などを失った状態で引き揚げてきました。
極めて複雑な感情を持ちながら、それでも現状におけるギリギリの妥協点としてビザなし交流に参加されている人々の気持ちを考えるとき、「戦争しかなくないですか?」という発言はあまりにも軽いのではないでしょうか。