なぜモノが売れないのか──“刺激‐反応化”する消費を「進化心理学」から読み解く
Biz/Zine
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進化心理学に基づいた「サピエンス消費」なるジャーゴン。進化心理学の定義は「社会学と生物学の視点から、現代的な進化理論を用いて、感情、認知、性的適応の進化などを含めた人間の本性を解明する学際的な学問」とされている。心理学との関連性はほぼ無いようです。
マーケティングを心理学や進化心理学に基づいて語ろうとするのは百歩譲って良いですが、それを科学的とは呼ぶのは如何なものか。極論すれば古典的心理学は統計学、しかも事後的な無意識の行動に基づいた統計学でしかない。
是非ともマーケティング業界で取り組んで欲しいのは「意識」に基づいたマーケティング・サイエンス。自覚や自意識と言っても良いかもしれません。AIDMAも何の根拠も無いフレームワークなので、真剣に研究しようとすれば、現在の脳神経科学や機械学習に触れざるを得ないはずなのですが、見当たりませんね。
慧眼にも人間の行動の大半はほぼ無意識だと理解しているのであれば、脳科学まで遡る必要は無いという判断も有りなのかもしれませんが、恐らく社会学や文化を持ち出した集団的行動を説明したいように見えます。するとエージェント・シミュレーションなどの情報科学が必要になるんですがね。
進化心理学は消滅しそうな気がします。