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この手の記事でダイキンさんの化学事業の側面を取り上げられるのが珍しいのでテンション上がってます。
2018年度は空調事業の売上高が2.2兆円なのに対して、化学事業は0.2兆円と、1割程度の寄与を持つ事業です。(グーグルがダイキンさんのこの側面に注目してたら面白いんだけど…)
化学事業の中身はほぼ、フッ素化学。記事中に取り上げられている冷媒とか、いわゆる “テフロン”(これはデュポンさんの登録商標だから、ダイキンさんのはポリフロンと呼んでいるはずだが)を扱っています。前職はど競合でした。
冷媒の開発、これは何というかすごく、味わい深い分野です。
「フロンガス」というものに良いイメージを持たれていない方はすごく多いのではないでしょうか。オゾン層破壊の原因物質、としてかつて学校で習ったはずです。
フロンガスは、フッ素を構造の中に有するガスの総称だと思いますが、主に冷媒(エアコンとか冷蔵庫とかの熱交換を助ける役割)で使われていて、このうちのCFC、HCFC(要は塩素を構造の中に持つもの)が1980年代にオゾン層を破壊することが分かり、規制の対象となっています。そして、オゾン層を破壊しないフロンガスの開発が行われた。これがさらに、フロンガスの一部が地球温暖化係数が、べらぼうに高いことも問題視されるようになったのが1990年代で、オゾン層を破壊しないし、温暖化係数の小さいフロンガスの開発が行われている、という状況です。

オゾン層を破壊して、温暖化も促進して、悪の親玉みたいなフロンガスですが、開発された当初は魔法の物質と呼ばれていた、と聞いています。人に無害で冷媒として使いやすくて、使用環境下で安定で。
人類が利便性を求め、便利なものを開発し、それが地球に悪影響を与えてしまっていることが分かり、何とか利便性を維持したまま対応しようとしてきている歴史です。
化学って難しい。

フロンガスの規制についてはここが詳しいです。
https://www.ntt-fsoken.co.jp/research/pdf/2017_08.pdf
東大との連携は、空気の価値化をキーワードにした包括的なもの。記事中にあるような東大周りのベンチャーとの連携はもちろん、共同研究やダイキンのグローバルネットワーク、海外拠点を活かした学生教育の展開等々幅広に計画されています。
この破格の規模の提携がどんな成果を生み出すか。東大にとっても真価が問われますね。

https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0530_00012.html

(別の記事へのコメントでも言及しましたが、国立大学法人化と運営費交付金削減の必然的な帰結であって、東大、国立大が個別企業と大規模に連携することの是非については議論の余地があまりない状況です)
ダイキンといえば、昨年末の東大との連携でのスローガンである「空気の価値化」が、記憶に新しい。

いま我々の取り組んでいる「水質」と同様「空気質」も、なんだかふわっとした領域であるという印象を、持つ方も多いかもしれない。
今までの住空間のUXにおいて、人間の知覚、生体への影響などに対して、水や空気の「質(Quality)」はある種ブラックボックス的に存在してきたように思う。
だが空間体験自体を変える可能性がある分野だと思う。

室内空気質の重要性はWHOはじめかなり前から指摘されてきたが、市場としてはあまり進んでこなかった。
ここにきて空気質モニタリングの低コスト化や小型化に伴って、IoT化やモバイル化の気運がある。
その証左に、2010年代後半になって、大企業のみならず、幾つかのスタートアップも資金を獲得してきている。
その背景には、昨今の、健康と大気汚染への意識の高まりもあるだろう。

水や空気は、健康に関して「新たな連続データ」を提供してくれる、便利な存在である。
最近通信大手などがこぞって取り組む、医療/ヘルスケアのビッグデータ解析によるレコメンドなどとの連携も有用だろう。

ブラックボックスをブラックボックスでなくするプロダクトが、もっともっと盛り上がっていって欲しい。
シンプルなものや、素朴なものも面白いと思う。
実際に使っているのだが、シリコンバレーのスタートアップ「AWAIR」の空気質モニターは、単に室内空気質を可視化し評価するだけ。それだけなのに、なんとなく空間体験が変わっていくのが面白い。
https://getawair.com/

「水質/空気質×データ」が新たなUXを生む中で、人間と環境の相互作用に関する、人間の分解能が上がったり、イメージの構造が変わったりするのではないかと感じている。
健康や生産性はもちろん、嗜好品的なものも含め、いろいろな「空気の価値化」に期待したい。
なんとなくUIがポイントな気がしている。
ダイキンさんはエアコンが目立ちますが、フッ素系冷媒に代表されるフッ素化学品がもともと有名です。冷媒以外への応用例も多く、強い研究開発能力をお持ちです。

冷媒に求められる物性が厳しくなる中、最近面白かったのは下記のニュース。
https://newspicks.com/news/3750216/
物性(安全性)を予測する上でAIとiPS細胞を積極的に活用するとのこと。

冷媒以外にもフッ素化学は活躍の幅の大きい分野です。(takaoさんがお詳しい分野)
今後も、エアコンからは思いもよらぬところにダイキン製品が入ってくることでしょう。
ダイキンは、オゾン層を破壊する冷媒の段階的な廃止に向けた取り組みを加速するため次世代冷媒技術の特許の無償開放を行うなど、技術力に自身があるからこそできる戦略を取られている素晴らしい会社だと思います。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ10HLF_Q5A910C1TJC000/
冷暖房の入れ替えが必要だったときに一通り調べて、ダイキンの強さを感じていました。
シェアをとれば、データがついてくる。
世界中のエアコン稼働データが可視化するものを見てみたい。
グローバル経済で最も成功している日本企業の一社、DAIKIN。売上も見事に世界各地にバラけている。市場存在感も高い、シンガポールはDAIKINラッピングバスだらけ。
数少ない大阪企業。オーナー色がそれほど強くないグローバル活躍企業という意味でも珍しい。
なぜそうなのか、を根本的に探る特集に期待します。
ダイキンとITの関わりという点では、ABEJAとの提携は気になっている。証明とエアコンは、部屋に「普通に設置されている」デバイスで、また部屋全体の様子が分かる位置に設置されている。IoTのハブとしては結構いいポジション(デバイスの進化スピードが違うので、そのまま組み込むと進化を享受できないのでそこらへんは工夫が必要だと思うが)。
https://newspicks.com/news/1636080
AIoT人材の教育、新プロダクトの開発、中国事業の維持、これだけの最高益を続けながら課題への打ち手が明確。確かに伸びしろしか感じません。これ、なかなかできないんですよ。
私はフィリピンのセブ島にいますが、エアコンはダイキンさんを使っています。今までいろいろなメーカーのエアコンを使ってきましたが、丈夫なのと、何かあってもすぐに対応してくださるところが良いです。
セブ島だとエアコンは1年中使います。当たり前ですがエアコンが壊れると一番苦情がきます。丈夫なのが一番です。
この連載について
今、知りたい注目のニュースの真相から全体像まで、やさしく徹底解説。プロピッカーや有識者による対談、オピニオン寄稿、直撃インタビューなどでお届けする、NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。
ダイキン工業株式会社(ダイキンこうぎょう、英名:DAIKIN INDUSTRIES, Ltd.)は、日本の大阪府大阪市に本社を置き、世界五大陸38ヶ国に拠点を持つ空調機、化学製品の世界的メーカーである。略称は「ダイキン」。空調事業の売上高は2010年からキヤリア社を抜き世界第1位、またフッ素化学製品でもデュポン社に次いで世界第2位、換気事業においても世界第1位のシェアを誇る。 ウィキペディア
時価総額
4.06 兆円

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