「空気からガソリンをつくる」シリコンバレーのスタートアップ
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注目のコメント
化学的には相当厳しい。
「空気からガソリンを作る」→「二酸化炭素から燃料となり得るものを作る」と考えられるはず。
二酸化炭素から燃料合成へつなげる中間物質として、合成ガス (CO+H2)やメタノール(CH3OH)等を作ることが考えられるが、エネルギーレベルが低い二酸化炭素から合成するには水素が必要。製造・利用過程で CO2 排出増につながらない水素調達は大きな課題。
CO2 またはメタン、水素というガスを対象としたプロセスでは、ガスの圧縮工程等で大量の電力消費(=CO2 排出)を伴う点も大きな課題。
障壁は非常に大きいと思いますが、それでもなお実装に向けて研究を進めるのであれば
・再エネ由来水素の低価格化
・メタン改質の低温化や熱分解など新たな水素製造手法の確立
・発熱反応(メタン部分酸化等の活用)と吸熱反応との熱バランスを考慮したプロセス改善
・膜分離技術(空気から特定のガスの濃度を上げる手法)のレベルアップ
などが考えられます。
CO2 利用に当たってのボトルネック課題及び研究開発の方向性
https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/houkousei.pdfこれが本当なら、100年以上前に空気中の窒素からアンモニアの化学合成に道を開き、化学肥料で農業生産(と毒ガス製造)に革命を起こしたハーバー・ボッシュ法を上回るような世紀の大発明となります。カーボンナノチューブで空気中の二酸化炭素から炭素を分離回収して、そのあとは機械の中でたぶん圧力や温度などを調整し、触媒などを使って他の物質と化学反応させながら最終的にガソリンを合成、というプロセス?だとして、科学論文は発表しないのでしょうか。
30年ほど前には常温核融合が観測されたとの発表で大騒ぎになり、最終的には実験が誤りだったとわかって機運が急速にしぼんでしまいました。だからと言って空気からガソリンを作ることが不可能かどうかはわからない。今のところは「やってみなはれ」としか言いようがありませんね。面白いですね.
最近読んだ「水を石油に変える人 山本五十六、不覚の一瞬」 https://amzn.to/2Vphne8 という本を思い出した.
第2次世界大戦直前,水から石油をつくるという詐欺師がいた.山本五十六をはじめ,「もしかしたら」との思いで,日本海軍の中枢の間で何度も実験が繰り返されていたという.実際,水が石油に変わったこともあったそう.
それから,「大気を変える錬金術」 https://amzn.to/2JFUz7U かな.こちらは空気から固定窒素をつくるハーバー・ボッシュ法の裏話.