ベンチャー企業みたいな街、千葉県流山市「自治体が課題をオープンにすれば、帰って寝るだけだった街が自分事になる」
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まさにシビック・プライドを高める政策です。
解りやすく言えば「移住者を増やす政策」ではなく「移住者として流出する人を少なくする政策」。
その結果として移住者が増えます。
これが市民に根付いていけば、やがてシビック・プライドは世代を超えて郷土愛となっていき、その地域の「文化」が醸成されます。
文化は観光者にとって魅力的なものになります。
よく「観光資源に磨きをかける」と言う言葉を耳にしますが、それって単に「過去の先祖たちが投資・醸成してきた成果物にタダ乗りしてるだけじゃね?」と言うものが散見されます。
我々が未来の子孫に何を届けるのか、かなり参考になる記事です。流山市マーケティング課へのインタビュー記事。
刺さる言葉が並んでいる。以下など頷く。
> 「でも、このまま人口が減ってしまったら、いまある街のかたちを維持していくのが難しくなります。流山市の場合は今後増える高齢者の方々を支えるために、若い世代の定住が必要でした。プロモーションの観点では、多くの自治体が言う『市民の皆さまのために』は、結局、誰のためにもなっていないのです」
観光資源などの武器を持たない住宅都市として、人をつなぐプラットフォームになることを選択した、というのだけど、紹介されている具体的事例が実にイイ。
> このイベントのミソは、イベント内の特設スペースで開催される「そのママ夜会」だと河尻さんは話していました。
>「初回のそのママ夜会は流山市内で活躍している人の話を聞く場として設けました。いろいろな地域活動をしている人、平日は都内で働き週末だけ活動する人など、属性の異なる5人を集めて、流山市での活動内容を話してもらったんです」
> 別のイベントで「独身の時から音楽フェスが大好きだったのに、子供ができてからフェスに行けないので、子連れOKな音楽イベントを流山で開催したい」とプレゼンしたママは、半年後には周囲の協力を得て、子連れが参加できる音楽フェスを開催したのだそうです。
最終的にはこうした市民の動きを後押しする機能を果たしながら、「帰って寝るだけだった街が、自分事になる」状態を目指すという。住んでいる人自身の活動そのものが街の個性となるストーリー構築は実に立派。今後の動きに注目したくなる。