トランプ大統領、北朝鮮の短距離ミサイル発射は「信頼を裏切る行為ではない」
コメント
注目のコメント
現在、トランプ大統領だけでなく、米国は北朝鮮との間で緊張を高めたくないでしょう。それには、大きく2つの理由があります。
1つは、3正面対処を避けることです。米国の最大の関心は中国です。米国は、中国を、軍事的にも経済的にも抑え込もうとしています。そして米国は、イランにも対応を強めてきました。
これ以上正面を増やすと、軍事力、外交力、資金、人的資源等、米国の種々の資源を分散させてしまいます。それでは、どれ一つ問題を解決できないでしょう。
もう1つは、北朝鮮との政治的駆け引きです。トランプ政権は、北朝鮮との交渉は失敗していない、としています。その証拠として、2017年11月以降、ミサイルを発射していないし、核実験も行なっていないことを挙げるのです。
北朝鮮が短距離弾道ミサイルを撃ったのは、米朝協議は焦らなくて良いとするトランプ政権に対して、「いやいや、直ぐに米朝協議に戻らないと、軍事的緊張が高まるぞ」と伝えたいからでしょう。
だからこその「弾道ミサイル」なのです。「北朝鮮が安保理決議に違反したと言ってみろ」と米国に迫っているとも言えます。トランプ大統領は、「違反だ」と言えば、「北朝鮮との交渉が上手くいっている」というのが嘘になり、3正面対処せざるを得ない状況になってしまうから、「言いたくても言えないだろう」ということです。北朝鮮は、米国の足下を見ているのです。
ただ、日本も米国も、北朝鮮がこのような挑発行為に及ぶのは、経済制裁の効果が出ているからだということを理解しています。頭を下げてお願い出来ない北朝鮮の、米朝協議要求のねじ曲がった表現なのです。
米国は急ぐ必要はないですから、鷹揚に構えていれば良いのでしょう。自ら3正面対処に陥る必要もないのです。北朝鮮が経済的にダメージを受けている状況をいかに利用するかについて、日米で協議しているでしょう。金正恩氏は、ある意味ストーカー的なところあるんですね。
相手の気を引くためなら何でもするわけです。
そして期待通りの反応であれば満足する…
今回、トランプ大統領は、中国、ベネズエラ、イラン等々タフな交渉相手に対してタフな交渉をしているので、金正恩氏に対して、『大丈夫!!君のことをちゃんと覚えているよ。でもこれ以上煩わしいことはしないでね!』と言ったわけですね。
反応を間違えると、とんでもない反応が返ってくるわけですから、それは避けなければならないと。
どうやら(サンタさんのコメントに詳細書いてありますが)、このミサイルは500KMくらいしか届かないものらしいです。
となると、北朝鮮から届くのは、韓国、中国、ロシアですか。
でも、海上には届くわけですから、ほぼ大丈夫と言われても、日本海の島々の方達、漁船の方などなどは、気が気ではないはず。
だから、やり取りはメールとかでやって頂きたいです、トランプ氏と金正恩氏。残念ながら、トランプのような大統領にとって、国土から遠く離れたミサイル発射は完全に他人事。その政権に対して徹頭徹尾追随する姿勢を示さないといけない日本の現状はやはり変えていかないといけない