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違う学問ではありますが、学生時代に遺跡発掘の現場で実測をしたことがあります。測っては、点を紙に落とし、の連続です。この点が果たして、どんな意味を持つのか。繋げてみないと全然わからない。一つの造形物を測り終えたからといって全然意味がわからない。

しかもガウディの作品は複雑すぎて、複雑すぎて、サグラダファミリアの前で心が折れてしまいそう。。

そんな世界を40年やり続ける田中さんのインタビューです。

ガウディについて、知っているようであまりよく知らないという方も、ぜひご一読ください。
サグラダ・ファミリアは芸術工房監督も日本人の外尾悦郎さんが務められている。今年に入り、雑誌やテレビでも取り上げれる機会が増えている気もしますが、NHKでも年始に放送されていました。
サグラダ・ファミリア 天才ガウディの謎に挑む
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20190106
多くの日本人が関わっていることは誇りに思いますし、見に行きたいという気持ちにもなります。
突拍子もなく見えるガウディの奇抜な建築が、実はギリシャ神話や地中海文化などの普遍性の上に立脚している、という考察。私にとっては、「目からウロコ」でした。

“(サクラダ・ファミリアの完成が)ただ何年後になるかは、ガウディは言わなかった。なぜかというと彼は、理想のゴシック建築を追い求めていたから。ゴシック建築って、100年や200年では建てられない。最低でも、500年以上はかかるものなんだ。彼は、サグラダ・ファミリアを、キリスト教の信者たちが集まって、献身する場所にしたいと思っていた。人々の生活にマッチして、地域にも溶け込んで、流行に左右されない、普遍的な場所。”

ビジネスとアカデミアの関係にも通じるところがあるように感じました。
現代のアジャイルのやる方に通じるものが「彼の作り方の一番大事な部分は、職人とのコミュニケーションの仕方。彼は、職人のモチベーションを高めて、能力を生かすのがうまかった…ワークショップ的なやり方をしているんだ。模型を作って、実際に建物を造り始めると、たくさんの問題が生じてくるよね。ガウディは職人ではないから、専門の職人でないとわからない施工の問題は、専門の職人に考えさせるんだ。」
この人も、とりあえずやってみる、の人か。。。!

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>何をしたら研究できるのかわからなかったけれど、学生の頃に実測はしたことがあるから、とりあえず、公園の階段を測ることから始めようと思った。

芸術も嫌いだけれど、実測も嫌いだったんだけどね。

> 測り始めてから数年後、私は途中からスペイン国費留学をして、正式にバセゴダ教授の研究室に入ったんだけれど、私のこの発見を、教授がえらく喜んじゃって。

この発見で、私の博士論文は通ったんだ。
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そして、これなんかは絶対的な手触り感であり、全てのビジネスマンに必要なものですね。

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>測ったら、わからないけれど、描いてみる。手を動かすことで、直接、身体に入ってくるというか、感性がくすぶられる。

──くすぶられると、どうなるんですか。

そうすると、涙が出てくるんだよね。ポロポロと。人間って面白いよね。

測ると、その「波長」が伝わってくるんだ。触って、空間を見て、時間をかけて観察している。もう、一緒に生活しているのと同じ。それによって、伝わってくるものがあるのだと思う。

ガウディの人生にも、いろいろな問題があった。彼を取り巻く社会的な問題、家族の問題、などなど。うわーっとある。

それを乗り越えて、作品が出来上がっていく。測ることで、自分でそれを擬似体験すると、「あの時代、こういうことがあった、ああいうことがあった」と、ぽろっとくる。

僕はそうやって、40年前から測り続けている生活なんだな。
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おもしろい、こんな人がいるんだ。40年もの間、ガウディ建築を測り続ける狂気。天王洲行ってみよう
面白いですねぇ

「この時、お金をすられていなかったら、適当に3年過ごして、日本に帰って来ていたと思う。」
ガウディの死、スペイン内乱、当局との建築許可論争など、多くの苦難を乗り越えてきたサグラダファミリア建設だが、それを救いつつ有る“テーマパーク化”、観光名所化出会ったが、その事が職人のモチベーションを落としていることは興味深い。サグラダファミリアは、娯楽施設ではなく、教会としての神秘性を持った建築である事は変わらないのだろう。
この連載について
キャリアの話題に関する特別インタビュー