【未来に投資】気候変動に挑む「金欠スタートアップ」の奮闘

2019/5/13
ある富豪の孤軍奮闘
AIを搭載したスマートサーモスタットで知られる「ネスト(Nest)」。創設者の1人であるマット・ロジャーズは、ネストをグーグルに売却した資金を、気候変動問題に取り組む企業に投資してきた。
大気から二酸化炭素を除去する技術を扱うスタートアップ数社に、これまでロジャーズがつぎ込んだ資金は数百万ドルにのぼる。
しかし、ロジャーズはがっかりするような現実に直面した。シリコンバレー界隈では大金が動いているというのに、気候変動問題への取り組みを支援しようとするベンチャーキャピタリストはほとんどいないのだ。
「これ以上、写真共有アプリやブロックチェーンのスタートアップは必要ありません」と、ロジャーズは言う。
ロジャーズは、妻のスワティ・ミラヴァラブと共同で創設した「インサイト・ベンチャーズ(Incite Ventures)」を通じて投資を行っている。
「CO2危機は、何としても解決しなければならない問題です。でも、多くの人は『やるべきこと』より『楽して儲かること』をやりたがるのです」
「ネスト」の共同創業者、マット・ロジャーズ(左)(Jim Wilson/The New York Times)
クリーンテックに背を向ける投資家