(ブルームバーグ): ディー・エヌ・エー(DeNA)は10日、発行済み株式の26%(3800万株)、500億円を上限とする自社株買いを行うと発表した。

発表によれば、取得期間は13日から2020年4月30日まで。市場で買い付ける。資本効率や1株当たりの価値向上が狙い。

3月時点の現金などの残高1014億円の半分を自社株買いに使う。ブルームバーグのデータによると、ゲーム事業で提携する任天堂が10%を保有する第2位株主。

同時に発表した1-3月期の売上高は前年同期を下回った。社内外の独立起業やスタートアップ企業を支援するため今夏、出資総額100億円のファンドを設立する。

岩井コスモ証券投資調査部の堀内敏一氏は 「これほどの比率は見たことがない」と話した。自社株買いの理由として潤沢な内部留保に加え、「現在の株価を企業側が割安とみている」ためだと分析した。

DeNA株は、16年9月に付けた3955円を高値に右肩下がりとなっており、今年4月には1592円とおよそ3年ぶりの安値を付けていた。

(最終段落に株価の動きを追加しました.)

--取材協力:院去信太郎.

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