宮崎県で震度5弱の地震 津波の心配なし
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地震の規模はM6.3で、逆断層型の地震と解析されています。典型的な日向灘でのプレート間の地震であると言えますが、ここは宮城県沖と同様に20〜30年おきにM7クラスの地震が発生するところです。1996年にM7クラスの地震が発生してから20年以上目立った地震がなく平穏な状態が続いていましたので、今後M7前後のより大きな地震がいつ発生してもおかしくありません。
少なくとも、今後10日間程度はより規模の大きな地震が発生する可能性に注意が必要です。
宮崎県には、地震研究本部で評価対象となっている活断層はありませんので、地震といえばほとんどがプレート間の地震ということになります。日向灘ではM7前後の地震の発生は30年以内に70〜80%と評価されていますし、確率は10%程度と低いものの、日向灘固有の巨大地震もM7.6前後のものがありますし、これが南海トラフ地震と連動する可能性も指摘されています。
今すぐに南海トラフ地震がくる、というものではありませんが、宮崎県ではM7前後のより大きな地震について、今一度注意をされてください。今回は津波はほとんどない見込みですが、M7前後となると数十cmの津波も発生します。津波への準備も必要となります。
スロースリップについてはまだわからないことも多いのですが、固着しているプレート間の一部がするすると動いてしまうと、他のところに無理がかかり、破壊されてドンと動く(地震になる)ことが指摘されています。今回の宮崎県沖がこれに該当するのかは、もう少し調査をしないとわかりません。
なお、宮崎県に限らず震度6程度の揺れは全国どこで発生しても不思議はありません。災害への心構えはどの地域でも必要ですので、ご確認ください。