【AIが予測】資産価値が「落ちにくい駅」「落ちやすい駅」

2019/5/15
買うか、借りるかは、損得だけで割り切れるものではない。気に入った街に、こだわりの住まいを構えたいと願う人も多いからだ。生命保険を兼ねて、家族のために住宅を購入する人もいるだろう。
そんな「持ち家派」にとって気になるのが、不動産価格の行方だ。購入後、住宅の価値が目減りしていくのは仕方ないとしても、著しく値下がりするのは避けたいところだ。
そこで編集部では、人工知能(AI)を使って将来の資産価値を算出する不動産テック企業のリーウェイズの協力を得て、10年後の東京都内の「資産価値が落ちやすい駅・落ちにくい駅ベスト・ワースト100」を作成した。
(iStock/fotoVoyager)
試算の対象とした「資産価値」は、不動産の価値の中心となるものだ。
実際の取引価格はこれに売り手・買い手の思惑が加わって形成される。売り手が売却を急げば安値で取引されるし、「どうしても欲しい」という人は本来の価値よりも高めの値段を出す。
とはいえ、資産価値の動向は、不動産価格の将来を考える上で1つのモノサシになる。
住宅の資産価値は購入後、経年とともに減少していく。価値の「目減り」の速度は、物件の作りや景観、周辺の環境などにより異なる。その速度を決める大きな要素となるのが立地だ。
そこで今回は、データが豊富な広さ25㎡の単身者向マンションを対象に、10年後の資産価値の変化率をAIを使って割り出し、ランキングにした。試算の詳しい設定は記事の最後にまとめている。
では、2020年の東京五輪後も、資産価値を維持しやすい地域はどこか。ランキング形式で見てみよう。
湯島は「コスパ最強」
まずは、「資産価値が落ちにくい」つまり、価値を維持しやすい駅から見ていこう。