【与沢翼】家を買うなら「キャッシュ全額一括払い」が最強だ

2019/5/13
かつて世間から「秒速で1億円稼ぐ男」「ネオヒルズ族」などともてはやされていた、実業家の与沢翼氏──。
2014年、アパレルビジネスやインターネット広告で荒稼ぎした与沢氏は、経営していた会社が3億円超の法人税滞納で解散。無一文となり、公の場から姿を消し、シンガポールに移住した。
あれから5年──。
仮想通貨に1億3500万円を投資して3カ月で27億円にし、そのうち14億円を利益確定して出金。世界各地に計40戸、総額45億円分の不動産をすべてキャッシュ(現金)で購入。
世界有数のプライベートバンクであるシンガポール銀行に口座を開き500万ドル(約5億5000万円)分の社債を購入したり、掛け金5億2000万円、保障32億円の生命保険に加入するなど、さまざまな投資を行っている。
一方、私生活では65日間で91.2㎏から69㎏まで22㎏のダイエットに成功した。
現在、バンコクやドバイ、クアラルンプール、シンガポールなどを拠点にし、不動産投資家としての顔も持つ与沢氏は、なぜ不動産に目をつけ、どう儲けようとしているのか。そして、誰しもが「持ち家vs賃貸」論争についてはどう考えているのか。
こうした疑問にすべて答えるロングインタビューをお届けする。
与沢翼(よざわ・つばさ)実業家・投資家。1982年、埼玉県生まれ。高校中退後、大学入学資格検定(大検)を取得して8カ月で早稲田大学社会科学部に入学。22歳、大学在学中にアパレル通販会社を起業。わずか3年半で月商1億5000万円の会社に成長させ、自身のブランドを「渋谷109」などの計7店に出店させるが、6年目に倒産。2011年、手持ち10万円の資金からネットビジネス界に参入し、わずか半年で7億円を稼ぐ。2014年に日本法人を解散。同年、シンガポールの就労ビザを取得し、移住。2016年にドバイへ移住し結婚、一子をもうける。現在は投資家として、株式、FX、不動産、仮想通貨、保険、債券、信託、外貨などに分散投資。ドバイやタイ、シンガポール、マレーシア、フィリピンなどを行き来しながら暮らす。
──若手ビジネスパーソンが、与沢さんに「賃貸住宅に住み続けるか、持ち家を買うか」という質問をしたら、どちらを勧めますか。
与沢 若い人は、賃貸住宅に住み続ける方がいいと思います。
若いうちは、賃貸住宅に住んで、キャッシュアウトを最小限に抑えて、残った可処分所得を不動産ではなくて、もっと重要な、自分の成長に使った方が絶対いいです。
キャッシュ(現金)があれば、会社を作ったり、副業を始めたり、留学したり、いろいろな経験を積むことにお金を使えます。
──「若いうちに」というのは、何歳ぐらいのイメージですか。