ボッシュ、燃料電池を大規模生産へ…乗用車やトラック向け
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GSユアサ(リチウムエナジージャパン)や三菱商事と提携を解消して、LIBセルの量産はせずにパッキングに注力したのが昨年。燃料電池スタックは、ボルボから10年前に分社化したPowercellと提携する。
ICEにも対応しつつ、EVやFCVを手掛けるには提携が不可欠といったところでしょう。他の欧州メーカーも似たり寄ったり。このことが示すのは、Tier1サプライヤーが一通りの駆動方式を実際に評価出来る体制が整ったという点。
プロが目利き出来るようになることで、バス・トラックはFCV、従来車はディーゼル?マイルドハイブリッド?、L7eのEVといったような棲み分けが進むか。自動車は素人に近いEV屋が独自コンセプトの小型EVを普及させるのか。中国とは異なる市場で結果が出つつあるのかもしれませんね。燃料電池は1990年代から「あと5年で商用化できる」と主張され、資金集めや技術開発が行われて来ましたが、10年経っても15年経ってもブレイクしないので業界を皮肉った表現として「燃料電池はいつの段階でもあと5年で商用化」(すなわち永遠に商用化できない)などと言われてきました。
この記事の場合は「遅くとも2022年には燃料電池を市場投入することを目指す。」なのであと3年ですが、燃料電池関連の発表はだいたいこんな感じで過去20年行われてきました。
しかし、最近の数年で、今までとは違い、本当に商用化できるのではないかという動きも見られ、今後どうなるのか楽しみです。インフラ構築も大変ですが、燃料電池自体は基本構造や材料にブレークスルーがないと安価に大量生産することは難しいでしょう。この記事の情報だけでは安価に大量生産できる技術があるのかはわからないですが、期待しています。