クラウドデータで与信 マネーフォワードがオンライン融資開始
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注目のコメント
昨年11月に、マネーフォワードファインが貸金業者登録を完了している(下記)。記事を読んでもマネーフォワード自身が融資の主体となるのだと思うので、逆側の調達サイドが気になる。
というのは、融資金額10~500万円、1か月~1年程度といっても、中小企業の裾野は広い。またサービス提供→データ収集→サービス拡大という流れなので、規模によってデータ収集の精度も変わるだろう。
一般論として金融は、貸出と調達の利率の差が収益の源泉。マネーフォワードは上場はしているがベンチャーだし、例えば会社の今期予想も営業損失と成長投資をしている。そのなかで、貸出原資となる資金調達を株や負債など種類含めてどうするか。あとは一定のモデルができたら地銀・信金などと組んで貸出主体としてはそんなに前に出ないビジネスモデルを企図しているのか。
http://bit.ly/2JujKtRデータを活かすことで従来の融資の仕組みでは応えられなかった資金需要に対応できれば、MFさんの「お金と前向きに向き合い、可能性を広げることができるサービスを提供する」という想いが一つ実現できる印象です。
当面は幅広く試行錯誤して、リスク・リターンとスケーラビリティのような観点から優先順位付けを行い、その後に金融機関を巻き込んでレンディングプラットフォームを作っていくのでしょうか。
中小貸出は泥臭くてそんなに簡単じゃない、という見方が根強いとは思いますが、MFファイン社長の家田さんがインタビューでおっしゃっていたことがどこまで実務上機能するのか、とても興味深いです。
>(日銀の)金融高度化センターでは、ここ数年、受注データをモデル分析して、信用度を評価する研究プロジェクトを進めてきたんですが、従来の財務諸表に基づく信用度評とに比べると、企業実態により近いと思われる評価になって。財務諸表をもとにした評価では、通常は、仕事を発注してくれる企業の信用度までは勘案されません。データを活用すればそこまでできるんです。今後融資は大きく変わると思います。マネフォの事業と親和性があってとても良い。
MF請求書と会計組み合わせれば取引先も分かるしキャッシュフローも一目瞭然。利息と返済期間次第で検討企業増えそう。