【予言】100万種が絶滅危機。国連「衝撃リポート」の核心

2019/5/8

史上最も徹底的な「調査報告」

人類は、地球の景色を急速に作り替えている。その結果、100万種もの動植物種が絶滅の危機に瀕(ひん)し、世界中の人々が生存のために頼る生態系が、致命的な危機にさらされている──国連の新たな評価報告書は、そう結論づけた。
1500ページに及ぶ報告書は、何百人もの国際的な専門家の手によって、何千もの科学的研究に基づいてまとめられた。地球規模での生物的多様性の衰退と、それが人類の文明にもたらす脅威を評価するための調査としては、これまでにない規模のものである。
調査結果は米国を含む132カ国の代表者によって承認され、その要約が先日、パリで発表された。報告書の全文は、年内に刊行される予定だ。
(Max Whittaker/The New York Times)

過去100年間で生物の数が20%減