【LinkedIn村上臣】ビジネスパーソンが「真の自信」をつけるには

2019/5/10
この度、NewsPicksにビジネス向けSNSサイト「LinkedIn(リンクトイン)」との連携機能が追加されました。ぜひ、気になった記事やコメントをLinkedIn上でもシェアしてみてください。
また、今回の連携に際し、LinkedIn日本代表 村上臣さんによる特別寄稿をお届けします。
学生時代に最先端のITベンチャーを創業。ヤフーの執行役員として活躍後、世界最大のビジネス向けSNS「Linkedin」日本代表への華々しい転身を遂げた村上臣さん。初めて経験する外資系IT企業で、もがきながらも「自信のない自分」を楽しんでいると言います。そんな村上さんから届いた、自信をもって新時代を歩みたいすべての人へのメッセージ!
令和という元号には「未来に向かって花開く」との願いが込められていると聞きます。
新時代を迎えるにあたり、気持ちも新たに何かに挑戦しようと考える人も多いのではないでしょうか。しかし、たとえ新時代の勢いを借りるにしても、最初の一歩を踏み出すには大変な勇気と「自信」が必要です。
あなたは今、どれだけの自信をもっていますか? そもそも自信とは何でしょうか?
リンクトイン日本代表に就任してからの約1年半、私はこの疑問に向き合ってきました。むしろ今まさに「自信のなさ」と格闘中と言っていいかもしれません。
私を含めた多くの日本人を悩ませる「自信のなさ」はいったいどこからくるのか。それをとことん考え抜いたら、思わぬ発見がありました。
「自信のなさ」はお国柄?
リンクトインが昨年12月に発表した「仕事で実現したい機会に対する意識調査」では、調査対象となったアジア9カ国の中で日本人が最も自信をもてていないという結果になりました。
自信をもてないがゆえに、多くの日本人は本来の自分を見せることを極端に恐れ、自らにとって心地よい「コンフォートゾーン」にとどまりがちです。そこから抜け出すことで成長の機会や、自分の強みを知る機会を得られるにもかかわらず、です。
かくいう私もここ数年、自信の問題に悩まされてきたのですが。
自信過剰から自信喪失へ
ヤフーで執行役員を務めていた頃の私は、まさに怖いもの知らずでした。
大まかな指示さえ出せば、優秀なチームのメンバーが的確に動き、忠実に実行してくれます。自分のフィールドであれば議論をしても論破されることはほぼありません。そんな境遇にどっぷり浸かっていたことで、いつしか自信が過信へと変わっていました。
しかし、リンクトイン日本代表に就いた瞬間、その過信は音を立ててもろくも崩れ去りました。初の外資系IT企業でまず直面したのは言語の壁、そしてグローバル企業の第一線で戦うリーダーたちの能力の高さです。
前職ではほとんど論破されることのなかった私が、ミーティングの席で外国人の同僚や上司から投げかけられる厳しい問いかけに「あー、うー」の連続。本気でへこむことも少なくありません。
Photo:iStock/tuaindeed
自信を見いだす過程に成長がある
ただ不思議なことに、今はそんな毎日が楽しいのです。
「世の中にはこんなにすごい人がいる」という現実は、40歳を過ぎた自分にもまだ成長機会があるということを教えてくれました。そして、成功しようとがむしゃらにがんばる一瞬一瞬に、成長の手応えを感じています。
もどかしいことも失敗もあります。意見をうまく伝えられず、後悔することもしばしばです。
それでも今抱いているのは「この困難を乗り越えた先には、大きく成長した自分がいる」という確信だけ。ロールプレイングゲームで経験値を稼ぐため、モンスターを倒し続ける状況に近いかもしれません。
最近では自分自身を省みて、こう思うようになりました。人が真の自信をつけるのは、困難を乗り越えるための努力が報われ、成長したと実感できたときではないか、と。
だとすれば私はリンクトインを、あらゆる人がなりたい自分になるための「成長機会」を提供する場としたい。
仕事の実績、大いにドヤるべし
リンクトインは外資系企業への転職サイトと見られがちですが、それは一側面にしか過ぎません。
例えば欧米では、ビジネスミーティングの前にリンクトインで相手のプロフィールや投稿内容に目を通しておくことが通例となっています。そうすることで、商談がスムーズに進み、“Economic Opportunity” (ビジネス上の機会)が広がるからです。
リンクトインをこのように活用することが、なぜ成長機会の提供につながるのか。それはリンクトインがセルフブランディングの場であるからです。
リンクトインでは自分の名前だけでなく、所属する会社名、経歴や学歴を明記します。仕事の成果や実績を可視化するという作業によって必然的にセルフブランディングが成立。それを自他ともに認識することが自信につながります。
Photo:iStock/pixelfit
日本ではSNS上に「自社の話題ですみません」という枕詞をよく見かけます。仕事の話題を連投すると「ドヤる」と揶揄される風潮さえあります。
しかし、宣言しましょう。リンクトインは「ドヤり推奨SNS」であると。
ここは仕事での努力、自分が社会のために生み出した価値を堂々とアピールする場です。自社が世に出した製品やサービス、個人の業績を披露するのは大いに結構。せっかく成果を出したなら、それを世の中にあまねく伝えよう。そんな思想が貫かれています。
仕事の成果を共有することで、世界中のさまざまなプロフェッショナルや有益な情報に巡り合えることもリンクトインの魅力です。
例えば、知財の専門家である私の友人は、リンクトイン上で知財関連のニュースをシェアし続けていました。それがきっかけで知財に関心のある人のコミュニティが生まれ、今では特許公報を共有したり、意見交換したりなど、刺激的な学びの場になっているといいます。
Photo:iStock/PeopleImages
新時代に咲く花になれ!
リンクトインの特徴として、コミュニティに一定の節度が保たれていることがあげられます。
議論が白熱することはありますが、大半は相手に対するリスペクトが感じられるもの。実名でビジネスに特化した投稿をするのですから、その内容はおのずと「自分の知識や情報を世の中に役立てたい」という方向となります。それに対して健全なフィードバックが返ってくる。だから場が荒れにくいのです。
「置かれたところで咲きましょう」という言葉があるように、自分の場所で懸命に咲く花は、誰かにきっと見いだされます。リンクトインはその花をより多くの人に見てもらえるよう、大きく美しく咲かせるサポートをしたいのです。
それはすなわち、日本人が失いがちな自信を回復させるための第一歩。その先にこそ令和の時代にふさわしい、一人ひとりが花開く日本があると、私は確信しています。
(デザイン:田中貴美恵)