【悲鳴】アップルから「排除」される「保護者向けアプリ」

2019/5/7

人気アプリ11種に圧力

アプリメーカーは、異口同音にこう訴える──彼らは、子どもたちがiPhoneに触れる時間を保護者が管理するためのアプリ(ペアレンタルコントロールアプリ)を作っていた。ところが、アップルが独自のコントロール機能を導入したとたん、このジャンルでビジネスを続けることは、きわめて困難になった、と。
ニューヨーク・タイムズ紙とモバイルアプリのマーケティング調査会社「センサータワー」の調べによると、昨年来、アップルは特に人気のあるペアレンタルコントロールアプリ17種のうち、少なくとも11種をアップストアから削除するか、機能に制限を課している。それほど知られていないアプリも、多くが同様の圧力を受けている。
あるアプリは、子どものiPhoneを遠隔操作する機能や、特定のアプリおよびアダルトコンテンツへのアクセスを制限する機能を削除するよう要請された。それ以外のアプリは、単純にアップストアから「排除」されている。
大勢の有料ユーザーを抱えているにもかかわらず、アプリの停止に追い込まれたメーカーも1社ではない。残りのメーカーも、自分たちのビジネスは風前の灯だと訴える。