4年で100倍、アメリカを目指す移民はなぜパナマのジャングルを目指すのか
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地続きの南北米大陸、実は一箇所、道路が途切れる所があります。
パナマの密林地帯ダリエンギャップ。ここを越えて南米からアメリカを目指す移民が4年で100倍に。何が起きているのか。そして見えてきた「移民キャラバン」の実像とは。村山祐介記者が移民とともにダリエンギャップに足を踏み入れました。迫真のルポです。これはすごいルポ。村山記者には素直に敬意を表します。
ちょうど『マラス』(工藤律子著)を読んだあと、UNHCRの統計を眺めていて、「どうしてマラス本拠地のホンジュラスやエルサルバドルより、内戦が終わったコロンビアからの移出が圧倒的に多く、しかも右肩上がりなんだろう」と不思議に思っていたところでした。この記事に出会ってちょっと興奮しています!
ただ、最後の背景についての部分は個人的には若干疑問が残りました。
移民を送り出す国についての分析の部分です。グローバル化のせいというよりは、移民母国の政治腐敗による格差の固定とかそうした政治を背景とする警察の機能不全などの要因もあるんではないかと思います。
トランプと絡めるとどうしても二項対立としてのグローバル化を持ち出したくなるのはわかるものの、この部分は美しいレトリックにこだわらず、ファクトフルネスにこだわってほしい。
いずれにせよこのルポは素晴らしいので、今後、本記事の移民の送り出し国の社会について掘り下げるような記事を期待したくなりますね。