【核心】なぜ、SNSの複数アカウントは「礼儀」なのか

2019/5/9
ミレニアルズがデジタルネイティブの先駆けだとすれば、その次のZ世代はもはや「ソーシャルネイティブ」だーー。
さまざまなSNSを使いこなし、さらに複数アカウントを当然にように使い分けるこの世代は、企業にとっては、既存のマーケティングなどのアプローチでは全く全容が見えない世代ともいえる。
果たしてZ世代は、何に興味を示し、何に悩み、どんなことに惹かれ、意欲を燃やしているのか。
NewsPicks編集部は、Z世代の価値観、ライフスタイルを研究する「Z世代会議」のリーダーである斉藤徹氏(学習院大学客員教授)と、この会議のメンターを務めるコミュニケーション・ディレクター「さとなお」こと佐藤尚之氏による対談を実施、Z世代の価値観や消費行動について語ってもらった。
記憶が記録に。Z世代の苦悩
──Z世代と近くでコミュニケーションを取られている上で気づいたZ世代の特徴について教えてください。
斉藤 僕たちの世代はいわゆる「X世代」と呼ばれる世代なのですが、思いの外、僕たちともなにか近いものがあるような…そんな印象を持っています。
Z世代は生まれたときから情報に囲まれていて、そして「透明な時代」を生きている。
インターネットが完全に普及し、常に情報を発信・受信することができる。だからこそ、情報が透明であることが当たり前であり、その情報の受信・発信を素直に体現できる世代なのではないでしょうか。
佐藤 Z世代はマーケティング、コミュニケーションの面でももはや無視できない存在です。