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各界にパラダイムシフトを起こしてきたイノベーターたちは、どのような生い立ち、人生を送ってきたのか? その深部に迫ることで、イノベーションを起こす源泉をたどる。
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Netflix's relatively simple business model involves only one business, its streaming service.
業種
動画配信サービス
時価総額
37.2 兆円
業績
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理由は、滞在中はどうせコンサートホールと練習室にこもって練習するだけでホテルは寝るだけだから。移動中は楽譜の分析や仕事をするのみ。
彼女ほどの名声とテクニックをもってしても、豪華な待遇など欲さずにひたすら十何時間も練習に集中されると、もう叶わないなと思ってしまいます。本業を極める人は、結局誰にも超えられない努力と集中ができる人だと感じます。
そしてNetflixの経営上でものすごかったのが、DVD宅配レンタルでトップだったのに、自社カニバリも恐れずにストリーミングに振り切ったこと。それがDVDが10年ほど主流、そして『インターネットを使ったテレビ放送という長期的なアイデアのプロキシ(代理)でした』というのは知らなかった。そういう考え方があって、機が熟すれば戦略転換をすることが前提にあったと考えれば、変更をできたのも理解できる。また、それはNetflix以外の失敗での経験が背景にあったのだろうとも思う。
とはいえその未来が見えて、かつそれにオールインできたことというのは本当にすさまじいこと。
ストリーミングにかじを切ったのは2011年。当時のMarketHackの記事が状況が分かりやすいが、元々はサブスクリプションで定額払えば延滞気にせずDVDを借りられるというところからスタートし、その後ストリーミングも開始。そして2011年にストリーミングとDVDのプランを分けた。
DVDのほうが品ぞろえが良く、両方見るには追加料金が必要という点で株価が大きく下げた(40ドル→10ドル)が、今は約360ドル。この株価推移が、意思決定のすごさを表していると思う。
http://markethack.net/archives/51763343.html
http://markethack.net/archives/51769185.html
20%ルールへの安直な解釈への批判が書かれているが、否定をしているわけではない。そうした表層的なことよりも、しっかりと戦略を実行し、かつ、事業機会には機動的な資源配分をする、ということが重要だということであり、あくまでも戦略の中核をより強化するために様々な仕掛けが重要だということだと思う。
つまり、事業機会が発見されたならば、それを既存戦略とどのように結びつける文脈を構築できるか、それに沿って資源配分を具体的に行って、規律を持って事業を育てられるか、ということだろう。
短絡的に、ボトムアップではなくトップダウンだ、という話でもないし、これに対するカウンターとしてのトップダウンではなくボトムアップが重要だという話でもない。大事なことは規律を持った戦略行動と機動的な資源配分であり、ここは間違えてはいけないポイントのように思う。
”まずは日常業務をエクセレントにやったうえで、
それをエキサイティングにすることが、最高の改善”
KPIがくるしいものになってきたとき、
ついつい飛び道具をつかってクリエイティブな解決策に
すがりたくなりますが、日常業務で改善できる
点は無限にあるのでいかにそこに集中しなおし、
むしろ整えることために頭を使うかだと感じています。
確かにNetflixははじめDVDの宅配レンタルやってましたよね。このあたりの着想のリアル感、とても面白いです。
“たとえばDVDは郵送しても壊れにくく、原価が安い。この2つの特性を組み合わせれば、DVDの宅配レンタルビジネスができると思いました。ただしそれは、インターネットを使ったテレビ放送という長期的なアイデアのプロキシ(代理)でした。私たちコンピューターサイエンスをやってきた人間には、インターネットテレビの技術環境がいつごろ整うか、かなり正確に予測できました。”
本記事のタイトルの真意はここに。この後、Googleの20%ルールなどにも言及されながら、本当に革新的なものは20の方ではなく80の方から生まれているではないかという指摘がなされていて考えさせられる。
なお、いま読んでる『両利きの経営―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く』によると、知識の①深化(exploitation)と②探索 (exploration) の2つがイノベーティブな企業では重要とされていて、ここでは①を疎かにしなかったことで勝てたということなのかなと。
“ブロックバスターに対抗するために、私たちはウェブサイトにバナー広告を入れたり、中古DVDをeBayで売ったり、サンダンス映画祭で映画の配給権を購入してDVDにしたりと、いろいろなことを試みました。でも、振り返ってみると、Netflixがこの戦いを制した最大の理由は、本業をうまくやったからでした。つまり配達スケジュールをもっと正確に守り、レンタルリクエストにもっとうまく応えられるようにし、もっと優れたオペレーションを実現することです。
以下引用
“Googleは、ニッチな20%プロジェクトではなく、検索やAndroidやGoogle for Work(現G Suite)によって、市場そのものを大きく変えました”