【Netflix CEO】本業をしっかりやれば、ライバルに勝てる
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アメリカで有名な日本人音楽家の1人にバイオリニストのMidori(五嶋みどり)がいますが、彼女はツアーやコンサートの際には特にビジネスクラスにも乗らず、ホテルも安価な場所を希望するそうです。
理由は、滞在中はどうせコンサートホールと練習室にこもって練習するだけでホテルは寝るだけだから。移動中は楽譜の分析や仕事をするのみ。
彼女ほどの名声とテクニックをもってしても、豪華な待遇など欲さずにひたすら十何時間も練習に集中されると、もう叶わないなと思ってしまいます。本業を極める人は、結局誰にも超えられない努力と集中ができる人だと感じます。「まずは日常業務をエクセレントにやったうえで、それをエキサイティングにすることが、最高の改善」。まさに目からウロコの話ですね。世の中の動きがあまりに激しいことから、企業はどうしても新しい技術やサービスを使ったビジネスに力を入れようとしがちですが、本業がおろそかになっては本末転倒。日常業務をしっかりやることがファン獲得につながるということを再認識させてくれました。社長の心無い発言でつぶれた食品会社もあれば、シナジー追求と称して本業と関係ない会社を次々に買収し、経営自体が危うくなっている新興企業もありますしね。
Netflix以前の話を知らなかった。
そしてNetflixの経営上でものすごかったのが、DVD宅配レンタルでトップだったのに、自社カニバリも恐れずにストリーミングに振り切ったこと。それがDVDが10年ほど主流、そして『インターネットを使ったテレビ放送という長期的なアイデアのプロキシ(代理)でした』というのは知らなかった。そういう考え方があって、機が熟すれば戦略転換をすることが前提にあったと考えれば、変更をできたのも理解できる。また、それはNetflix以外の失敗での経験が背景にあったのだろうとも思う。
とはいえその未来が見えて、かつそれにオールインできたことというのは本当にすさまじいこと。
ストリーミングにかじを切ったのは2011年。当時のMarketHackの記事が状況が分かりやすいが、元々はサブスクリプションで定額払えば延滞気にせずDVDを借りられるというところからスタートし、その後ストリーミングも開始。そして2011年にストリーミングとDVDのプランを分けた。
DVDのほうが品ぞろえが良く、両方見るには追加料金が必要という点で株価が大きく下げた(40ドル→10ドル)が、今は約360ドル。この株価推移が、意思決定のすごさを表していると思う。
http://markethack.net/archives/51763343.html
http://markethack.net/archives/51769185.html