"金融界のアマゾン"DBS銀行のすごい目標 - 「ガンダルフ」の一角を担う存在に
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「もしアマゾンのジェフ・ベゾスが銀行業を行うとしたら、何をするだろうか?」―ユーロマネー誌で2016年と2018年に「世界一のデジタル銀行」の称号を獲得したシンガポールのDBS銀行のデジタル化の原点となった重要な問いかけです。
同行の経営陣は、「もしアマゾンのジェフ・ベゾスが銀行業を行うとしたら、何をするだろうか?」という視点で徹底的に考えたと言います。そこから導き出された答えこそ、3つの標語「会社の芯までデジタルに」「自らをカスタマージャーニーへ組み入れる」「従業員2万2000人をスタートアップに変革する」でした。
さらにDBS銀行では、DBS銀行は米国メガテック企業の頭文字(G・A・N・A・L・F)に自らの頭文字Dを入れて、「G・A・N・D・A・L・F(ガンダルフ)」の一角を担う存在になると決意しました。
メガテック企業には、DBS銀行が見習うべき点がいくつもありました。例えば、グーグルのオープンソースソフトウェア志向。アマゾンのAWS上でのクラウド運用。ネットフリックスのデータを利用したパーソナル・レコメンデーション。アップルのデザイン思考。リンクトインの「学ぶコミュニティーであり続ける」こと。フェイスブックの「世界中の人々への広がりを持つ」こと。
こうしたメガテック企業と同等のカスタマーエクスペリエンスを提供し、なおかつビッグデータ×AIの活用で「察する」サービスを併せ持つ銀行があれば、確かに魅力的です。ちなみにガンダルフとは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の原作であるトールキン著『指輪物語』に登場する魔法使いの名前です。魔法の力で銀行をテクノロジー企業にする。そのような思いが伝わってきます。
DBS銀行のデジタルトランスフォーメーションへの取り組みは、金融業界のみならず多くの産業におけるデジタル化の参考になるのではないかと思っています。
実際の記事をお読みいただければ幸いです。DBSは素晴らしいと思います。個人間送金もいち早く取り入れています。日本居住者もプレミアムバンクから利用できるので世界のサービスを知って欲しいと思います。プレミアムを利用すれば、株式、債券、投資信託(外国籍の)、保険などを担保にして現金を借りて運用をすることも可能です。為替取引なども日本と比べられないほど安いです。
DBSのデジタル戦略は金融業界では早くから有名。例えば、EUROMONEY誌による「World Best Digital Bank」に、2016年と2018年の2度も選ばれています (因みに2017年はciti)。
もっとも、銀行業は総じてホームカントリーバイアスが強く、地場銀行が信用されやすいので、アマゾン等よりは世界進出には時間がかかる気もします。