【北野唯我×大室正志】「満員電車」が心身を蝕む、これだけの理由

2019/5/8
“社畜”を善とする言葉
──「令和」時代の幕開けを記念して、新卒採用サービス「ワンキャリア」の執行役員で人材論のベストセラー作家でもある北野唯我氏、様々な業種の30社以上で産業医を務める大室正志氏に、「平成で終わらせたいこと」について各5つずつ論じてもらいます(本日は3回目。毎日各1つずつ、5日連続で配信します)。
北野 では、次に僕が3つ目の「平成で終わらせたいこと」について話しますね。
僕は、「サラリーマン」と「OL」という単語に違和感がありまして。
北野 唯我(きたの・ゆいが)
著述家、ワンキャリア最高戦略責任者。神戸大学経営学部卒。 博報堂、ボストンコンサルティンググループを経て現職。デビュー作、『転職の思考法』(ダイヤモンド社)が12万部を超えるベストセラーに。最新刊『天才を殺す凡人』(日本経済新聞社)も、発売4日で9万部を超えるベストセラーになる。今、最も注目されるビジネス作家の一人。
大室 本丸に攻め込んできましたね。
北野 「サラリーマン」という単語には、2つの昭和的な側面があると思うのです。
「サラリーマン」とはつまり「給料をもらう人」という意味なのでしょうが、そこには明らかにサラリーをもらって、やるべきことをやればいい、というニュアンスが込められていますよね。
(写真:bee32/Istock)
それが、どうにもいわゆる“社畜”を善とする言葉に聞こえるんです。つまり、会社と従業員の関係が、まったく対等ではない昭和の名残を感じます。
それともう1つ、この「マン」ってなんですか? サラリーをもらって働く人が男性だけのはずがないのに…。
だからこそ、サラリーマンの対比語として「OL」つまりオフィスレディーが存在したのでしょうが、それも時代に合わなくなってきている。
──総合職は男性、一般職は女性という時代の名残なのでしょうね。そして、サラリーマンという言葉があるからこそ、サラリーマンが、会社にしがみつく、といったサラリーマン根性を発揮してしまうのかもしれませんね。