立民の枝野代表 「女系天皇など国民の理解広めたい」
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注目のコメント
私たちはこの機会に天皇とは何かということを考えた方がいいのかもしれませんね。
一言で象徴と言いますが、それは国家統合の概念としての役割であり、歴史的に見ればその役割は「権威」と「権力」を分割し、天皇という権威によって「権力の正当性」を認証することで、独裁を防ぐという仕組みであったと考えられています。
例えば藤原氏、源氏、足利氏、徳川氏などの歴代の日本の権力者は、巨大な政治的権力、時には日本を統一する武力さえ持っていましたが、しかしその権力は、天皇によって関白や征夷大将軍に認証をしてもらって初めて正当性が担保されたのです。
これは現代でも同じで、内閣総理大臣は国会で選出された後、必ず天皇の認証を受けなければなりません。
天皇の政治的機能が正当性の認証であるとすれば、その権威の拠り所は疑いなく天皇としての「正当性」にあります。
そしてその正当性を担保するものこそが「万世一系の血統」なのです。(例えそれが神話やフィクションであったとしても)
この点において王朝の交代を必要とする女系相続は、本来の天皇家の機能を喪失される危険性があると考えられます。
例えば徳川将軍は女系では天皇家に繋がるため、もし江戸時代に女系を認められていたとしたら、天皇兼征夷大将軍という絶対独裁者が誕生したはずなのです。(実際公武合体論とかありましたが)
かのヒトラーの肩書きが、ドイツ共和国大統領兼首相であったことを考えると、権威と権力の合体は極力避けるべきというのが歴史の教訓であり、日本人の歴史的な知恵であったと言えます。
よく皇室の危機が騒がれますが、実は現在の皇室典範では、旧皇族の皇籍復帰は否定していません。
宇多天皇や醍醐天皇、あるいは5代離れた平民から天皇となった継体天皇など過去いくらでも例がありますから、いざとなったらGHQの圧力で臣籍降下した11宮家から天皇を選ぶことは現行法制度で可能であり、本来それで済む話なのです。
それを女性と女系を意図的に混同して過去例のない女系相続(愛子様のような男系女帝は過去8人10代例があり、全く別の話)で、王朝交代を主張する言説には、それがどのような意図からなされているのか、歴史的に見て十分な注意が必要だと思います。天皇になるには想像を超える覚悟と準備が必要。
(女系は色々議論があるが)男系の愛子さまについては次期天皇候補として当然検討すべきだし、ご年齢を考えると早急な議論が必要だと思う。