[ワシントン 29日 ロイター] - 米携帯電話大手TモバイルUS<TMUS.O>とスプリント<S.N>は29日、合併手続きの完了期限を7月29日に延期した。一方、米司法省反トラスト局のトップは、両社の統合を承認するかまだ決めていないと述べた。

合併手続きの期限延期はTモバイルUSが米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかにした。両社は2018年4月29日に合併合意を発表し、19年4月29日を手続き完了期限としていた。

合併の実現には米司法省と米連邦通信委員会(FCC)の承認が必要となる。

こうした中、司法省反トラスト局のマカン・デルラヒム局長はCNBCのインタビューで、両社の統合について「まだ判断は下していない」と述べ、「審査は継続している。両社に情報提供を要請し、近く提出される見込みだ。面会の回数や日程が決まっているわけではない」とした。

その上で「取引に反対したり、修正を提案したりする根拠があれば、そうする」とし、統合によってより高速で優れた次世代通信規格「5G」網の構築が可能になるという主張について同局は審査していると語った。