電機大手、収益力から見た勝ち組はどこ?
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Aグループ:ほぼ最高益更新中
日立、三菱電機、日本電産の重電、産機・車載系で、ジャパンストライクゾーンの真ん中に位置する企業
Bグループ:何十年ぶりの最高益更新
東芝、ソニー、NAND、CMOSセンサー、半導体の貢献。TELは、10年ぶり。スマホ依存度が高い村田は2015年度の後は、減益で一服。
Cグループ:最高益更新は厳しい
IT系とデジタル家電・精密系。IT系は、ITバブルが遠く、家電精密系は、€円安やデジカメ・TVで沸いたリーマン直前の2007年を超えられない「電機大手」といっても重電もあれば、民生もあり(そのなかでも黒物・白物もあり)、SIerもあり、部品を強化しているところもある。
国内で競るより、グローバルで競るために商品・サービスポートフォリオや地域ポートフォリオを整えていくことが1丁目1番地。個別の製品はともかく、全体として「誰と戦うか」は国内ではないと思う。日立さんの日立化成売却は吉と出るか凶と出るか。
約10年前にとある大手ガラスメーカーの化学品事業にいましたが、当時はディスプレイ事業が会社の稼ぎ頭。化学品事業は売上額こそあれど、利益は雀の涙ほど。
一方現在では、化学品事業が売上・利益ともに会社の稼ぎ頭へ。当時の化学品事業トップの想いはあったとしても、約10年も前に誰もこの事業がこの会社を支える事業になっているとは予想もしていなかったハズ。しかも現在の中期経営計画の柱となっているライフサイエンス事業との相乗効果もこの化学品事業があってこそ。
日立さんのことなので中長期的な視点で事業環境を捉えた結論かと思いますが、何が会社の将来を支える事業になるかを予測するのは至難の業。