【対談】宇宙から見たら、人間の行為も「自然」でしかない
2019/5/1
前編
詳しすぎない方がいい
──3月には、河邉さんが人工流れ星をテーマに小説『流星コーリング』を出版されました。
岡島 本を拝読して、なんでここまでリアルに書けるんだろう、すごいなとずっと思っていました。どれくらい取材をして書かれたのですか。
河邉 天文愛好家など、天文に詳しい方々にお話を聞いたり、実際に広島に足を運んで現地の人たちは何を考えているのだろう、どんなふうに話しているのだろうということを取材しました。
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対談後半は人工流れ星をテーマにした小説のお話です。WEAVERの河邉さんはとてもまっすぐに人工流星に向き合っていると感じました。それは、はじめに誰もが思う「流れ星って自然の方がよくない?」「人工ってどうなの?」という疑問を物語の中で追求しているからです。物語の中で、ヒロインの詩織ちゃんの「宇宙から見たら人工の物も自然なものだよ。」という言葉があります。人工と自然を分けすぎるのって、ある意味人間が奢ってるんじゃないか?という、新しい考え方が広がりました。
そしてこの小説を題材にしたWEAVERさんの曲もとても良いので、聞いてみてください。
“人工”とつくとロマンを感じないという人もいるかもしれませんが、花火も映画も人工の芸術です。それによって感動を得たり、何かが伝わってきたりする。宇宙レベルで考えてみたことはないですが、確かにそのスコープで見ると自然な行為なのかもしれませんね。人工流れ星、ステキな取組だと思います。
流れ星を見れば、その小さな塊はどんな形をしていて、宇宙のどんな場所を旅してきたのだろうと想像がふくらむ。人工的なものなら、衛星から投下されるときの景色とか、それを作った人たちに思いが及ぶ。また別のロマンがありますよね。
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