【山崎元】新入社員がGWに考えたい「初任給からのマネー習慣」

2019/5/2
働き始めて最初にもらう「初任給」──。
手取り額はそう多くはないかもしれないが、学生から社会人になった実感を覚える瞬間だ。
これからも働き続ける限り、給料や報酬を受け取ることになるが、その「お金の使い道」については学校ではなかなか学べなかっただろう。
そこで、ゴールデンウィークの特別企画として、初任給をもらってからの習慣について、3人の専門家に話を聞いていく。
1回目は、新卒で三菱商事に入り、その後数々の金融機関でファンドマネジャーなどを務めてきた経済評論家の山崎元さんに、20代を通じてお金とどう付き合えばよいのかを聞く。
2回目(5月3日公開)は、個人向けに資産運用サービスを提供するウェルスナビでCEOを務める柴山和久さんが持論を展開する。
そして、3回目(5月4日公開)は、元メガバンク支店長で不動産オーナーとなった菅井敏之さんに「初任給から始めるお金持ちになるための習慣」を指南してもらう。
では、さっそく山崎元さんの話を聞いてみよう。
山崎 元(やまざき・はじめ)経済評論家。楽天証券経済研究所客員研究員。専門は資産運用。東京大学卒業後、三菱商事に入社。その後、野村投信、住友信託、メリルリンチ証券など12回の転職経験を持つ。資産運用に関する書籍や雑誌での連載を持つ。近書に『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社)、『人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい お金で損しないシンプルな真実』(朝日新聞出版)
「淡々と合理的に」の第一歩を
──ずばり、新入社員は初任給をどう使えばいいですか。山崎さんが新人社会人なら何に使いますか。
山崎 まずお金というのは、初任給であろうと、退職金であろうと、誰かからもらったお金であろうと、色は付いていないので、お金はお金です。
お金の良いところは、必要なときに必要なものに使えばよくて、あとから何にでも決めることができるという自由度の高さです。
つまり、初任給だからといって、特別な扱い方があるわけではありません。まず、お金の原則として覚えておくべきことは、この「お金の自由度」です。
ただし、あえて「初任給」ということに意味を持たせるとすると、初任給の投資効果が高い使い方をするということになるでしょう。
つまり、初任給であるというお金の属性に対して価値を感じてくれる人に対して、そのお金を使うということですね。
(iStock/vadimguzhva)
だから、親にプレゼントをするとか旅行させるとかでもいいし、彼女にご飯をおごるとか、プレゼントをあげてもいい。
あるいは、もっと大胆に使うなら、これから仕事を教えてほしい先輩に、「大変失礼なのですが、私の初任給でごちそうさせてください」と言ってもいいかもしれません。
先輩におごるなんて、意外性があってなかなかいい初任給の使い方だと思います。しばらくして一人前になった頃に、「あいつは新入社員の頃から変わったやつだった」と印象付けられますね。
──初任給をもらったあと、お金とはどう付き合っていけばいいでしょうか。