【山口揚平】今後「食いっぱぐれない」3つの産業
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注目のコメント
「ロボティクスか医療システムかコミュニティの3択から選んでくれと示した方が、若者のキャリアを考える上でも有効です。」
私はちょっと異なる意見を持っていて、「将来のことなんてわからないからどの産業分野にいっても生き残れるようにちゃんとした知識とスキルを身に着けておくべき」と考えています。例えば問題発見能力、問題解決能力、それらの重要性や手法を他者に伝えたり説得したりする能力です。それがあれば特定の産業の栄枯盛衰に踊らされる事はありません。
また、「いま流行しているから」という理由だけでその産業分野や企業に入っていった人の悲哀あふれるストーリーは枚挙に暇がないほど。その裏で空洞化を起こす産業も見てきました。空洞化を起こしているところこそ逆に自分の活躍できる「穴場」かもしれません。
昔のこと過ぎて出典が示せないのですが、学生時代に受けた講義の中で強烈に印象に残っているのが「日本の電力会社は経営が安泰なランキング世界トップ10に入っているほど絶対盤石」という教授のご発言でした。今となっては「絶対」はないということを痛感する言葉として私のココロの中に残っています。私が介護業界を志した時、メディアはこぞって介護バブルを報道してました。
その時のキャッチコピー「ITか高齢者(介護)にいけば食いっぱぐれがない。手に職を」というもの。
この前例に倣うとすると、ロボティクスは食いっぱぐれがなさそうですが、社会保険に依存している医療システムと、マルチコミュニティで明暗が分かれそう。
あと、食いっぱぐれがない職業の中でも格差が生じるので、フロントランナーか、その業界の第一人者になれるような自己投資が必要なのは言うまでもないでしょう。事業家であり思想家の山口揚平さんのオフィスにおじゃまし、お話をお伺いしてきました。実は山口さんの著書は7〜8年ほど前から読んでいて『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』という本を読んで、最初の会社を辞める勇気をもらったこともあります。
ちなみに、山口さんの最新の著書『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』はかなり思考や未来予測が深く、今年読んだ本の中ではトップクラスに刺さった本でした。
そのエッセンスを前編後編でお届けします。かなりビビッドな言葉が並んでいるかと思いますが、みなさんの反応が楽しみです。