【安田洋祐】負けた平成。日本企業は「撤退戦」で生まれ変わる

2019/5/2
"It's the economy, stupid"(だから、問題は経済なんだって!)
1992年、ビル・クリントンが米大統領選の討論会の中で、外交政策の主張ばかり連ねる対立候補に向けた言葉だ。
平成から令和へと時代が変わったとて、日本にとって常に「問題は経済」であることは変わらない。
歴史上類を見ない少子高齢化、進む人口減少、ふくれ上がる社会保障費。格差と貧困の拡大。グローバルでの存在感をとうに失った大企業たち。
このまま経済規模の縮小が続けば、令和世代の子どもたちは、私たちよりはるかに貧しい生活を強いられるのではないか。もはや経済成長を追わない社会を作るべきだ──。
悲観と諦観の声は少なくない。
しかし、姿のない「経済の解明」を生業とする気鋭の研究者・安田洋祐は、衰退論に異を唱え、「令和は日本経済が生まれ変わる時代」だと断言する。
安田の描くシナリオとは。そして、私たちはどんなアクションをすべきなのか。
時代の変わり目に、日本経済を俯瞰(ふかん)しながら、安田の「令和だけど、どうする?」を聞いてみよう。
安田洋祐(やすだ・ようすけ)
経済学者/大阪大学大学院 経済学研究科 准教授
1980年東京都生まれ。2002年に東京大学経済学部を卒業。最優秀卒業論文に与えられる大内兵衛賞を受賞し経済学部卒業生総代となる。2014年から大阪大学准教授。専門はゲーム理論。マスメディアを通じた発信にも積極的に取り組んでいる。
変われなかった「平成」という30年
──令和の日本経済は明るい?
安田 期待を込めて、明るいと思います。