ソニー、今期営業益9%減予想 CFO「高い利益水準は維持」
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ソニー、なかなか解釈の難しい決算ですね。2019年3月期は会社計画・コンセンサスを上回る着地だと思います。
問題は新年度。全体をどの部門がけん引するのかわかりにくい年になります。営業利益は▲840億円減益の8100億円という計画になりますが、2018年3月期に認識したEMIの再評価益関連ネット1000億円の
剥落をスマホ事業のリストラ効果+500億円で打ち返すというのが大きな見立てになります。
肝心のゲーム関連は減収減益計画で半導体は増収増益ながら漸増止まりであり、さらにスマホ事業は470億円の赤字が残るという見立てで、次のけん引役が見えにくい気がします。
エンタメ事業のスピンオフをアクティビストから迫られると思いますが、部門間のシナジーを見せながら全社のドライバーを示さないと、エンタメをスピンオフしてそれを原資にビジネスリスクをもっと取れという主張が強まりそうに思います。悩ましい局面ですね。
注目のコメント
YoYで-840億円の営業減益の予想。ただ音楽セグメントは2018年度にEMI連結の再評価益1169億円があり、それを調整するとほぼよこばい(説明会資料スライド14)。
それ以外ではゲーム&ネットワークサービスが-311億円(記事にある次世代機開発コスト)、一方で映画+104億円、エレキ+445億円の増益要因。
スマホについては3月末に人員最大半減の報道があったが、特に大きくリストラコストを織り込んでいる印象はなく、説明会資料で言及もない。
説明会資料:http://bit.ly/2Pv9933
スマホ人員報道:https://newspicks.com/news/3781529