完全失業率、3月は2.5% 2カ月ぶり悪化
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失業率のヘッドラインは悪化となってますが、これは労働参加率上昇に伴う良い失業率の上昇です。
というのも、就業者が前月から18万人増える一方で、非労働力人口が同32万人増えることで、失業者数が同14万人増えているからです。
失業者数増加の内訳を見ても、自発的な離職が16万人増えている一方で、非自発的な離職は逆に1万人減ってますから。
このように、失業率の上昇が良いか悪いかは、内訳を見ないと判断できないでしょう。人材の流動性が低かった高度成長期と違い、最近は、失業率が3%を下回れば、働きたい人は皆働ける完全雇用と言われていたものです。それが2%台前半まで下がって定着していますから、予想を多少上回ったとしても、悪化には違いないですが、「悪化」という響きになんだか違和感が・・・ 非労働力人口が減り、6年前は0.8倍程度だった有効求人倍率が1.63倍程度で定着し、賃金もそれなりに上がっていますから、まあ、そんなに驚くことはないのかも (^^;
正規の職員・従業員数は3439万人。前年同月に 比べ22万人の増加。
非正規の職員・従業員数は2176万人。前年同月 に比べ65万人の増加。
完全失業者数は174万人。前年同月に比べ 1万人の増加。
非労働力人口は4218万人。前年同月に比べ 78万人の減少。
● 労働力調査(基本集計) 平成31年(2019年)3月分
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/201903.pdf
● 一般職業紹介状況(平成31年3月分及び平成30年度分)について
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000192005_00002.html