[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米国株式市場はまちまち。工業株が売られて相場を圧迫したほか、世界経済の減速を巡る懸念が重しとなった。一方、フェイスブック<FB.O>やマイクロソフト<MSFT.O>は上昇した。

スリーエム(3M)<MMM.N>やユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)<UPS.N>、レイセオン<RTN.N>などの決算が失望を誘い、S&P工業指数は1.99%安となった。

アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>は引け後に発表した第1・四半期決算で利益が予想を上回り、株価は時間外で1.7%上昇した。ただ、第2・四半期の売上高見通しはレンジの大部分がアナリスト予想を下回った。

インテル<INTC.O>も第2・四半期の売上高見通しがアナリスト予想を下回り、株価は時間外で7%下落した。

一方、通常取引でフェイスブックは5.8%、マイクロソフトは3.3%、それぞれ上昇。前日に発表した決算を好感した。

インベスコのチーフ・グローバルマーケット・ストラテジスト、クリスティナ・フーパー氏は、企業決算と経済指標からの強弱まちまちのメッセージを受けて投資家心理は揺れ動いているとし、こうした状況が続くとの見方を示した。

CFRAリサーチの投資ストラテジスト、リンジー・ベル氏は、第2・四半期の見通し悪化が続いており、慎重な見方が強いことを示唆していると話した。

3Mはこの日、通期の利益見通しを引き下げ、世界で2000人を削減する方針を示した。株価は13%近く下落し、約30年ぶりの大幅な下げを記録した。

半導体のザイリンクス<XLNX.O>は17.1%急落。四半期決算で粗利益率が予想を下回ったことを嫌気した。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.80対1の比率で上回った。ナスダックでも1.47対1の比率で値下がり銘柄数が多かった。

出来高は66億4000万株。過去20営業日の平均も66億4000万株だった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26462.08 -134.97 -0.51 26426.37 26536.48 26310.28 <.DJI>

前営業日終値 26597.05

ナスダック総合 8118.68 +16.67 +0.21 8150.85 8151.85 8075.41 <.IXIC>

前営業日終値 8102.02

S&P総合500種 2926.17 -1.08 -0.04 2928.99 2933.10 2912.84 <.SPX>

前営業日終値 2927.25

ダウ輸送株20種 10845.62 -253.37 -2.28 <.DJT>

ダウ公共株15種 780.38 +3.53 +0.45 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1560.32 -28.70 -1.81 <.SOX>

VIX指数 13.23 +0.09 +0.68 <.VIX>

S&P一般消費財 948.60 -4.53 -0.48 <.SPLRCD>

S&P素材 354.45 -4.65 -1.30 <.SPLRCM>

S&P工業 648.24 -13.14 -1.99 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 580.60 -4.36 -0.75 <.SPLRCS>

S&P金融 455.67 +1.18 +0.26 <.SPSY>

S&P不動産 221.30 -0.39 -0.18 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 496.50 -1.39 -0.28 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1020.19 +11.42 +1.13 <.SPXHC>

S&P通信サービス 169.15 +1.81 +1.08 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1383.78 -0.02 0.00 <.SPLRCT>

S&P公益事業 294.25 +1.27 +0.43 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.33億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 22220 - 130 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 22200 - 150 大阪比 <0#NIY:>

(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)