【世耕弘成】日本を「キャッシュレス後進国」にしたのは誰だ

2019/4/25
現金神話を破壊せよ──。
2018年10月、政府は2019年10月の消費増税に合わせて、キャッシュレス決済の還元キャンペーンの実施を発表した。
10月から9カ月間、消費者はクレジットカードや電子マネーで買い物をすれば、政府から2〜5%の還元を受けられることになる。
税金を投入してまで、政府はなぜキャッシュレスを推進したいのか。普及することで、国全体でどんなメリットがあるのか。
NewsPicksは旗振り役の世耕弘成経済産業大臣を直撃。その真相を語ってもらった。
世耕弘成(せこう・ひろしげ)経済産業大臣。1962年大阪府生まれ。早稲田大学卒業後、NTT入社、広報畑を歩む。企業派遣でボストン大学コミュニケーション学部大学院に留学し、危機管理を研究。1998年、参議院に出馬し初当選。総務大臣政務官、自民党幹事長補佐、参議院自民党幹事長代理、内閣官房副長官などを経て、2016年より現職。

すでにキャンペーンは「成功」

──10月からの消費税増税に合わせて、政府はキャッシュレスを後押しする施策を準備しています。
今回のキャンペーンは、まだ始まっていませんが、野党からこの還元施策について「世紀の愚策」だと非難されてしまいました。でも、よく考えてみてください。