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皮膚の細胞から3Dプリンターで人工血管 透析患者への移植を申請

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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    血液透析を行うためには、透析機につながる管を血管内に挿入するための血管アクセスが必要です。

    血管アクセスを作製する方法として、生まれ持って存在する動脈と静脈をうまく引っ張ってきて手術で直接繋げる方法、人工血管を用いて動脈と静脈を繋げる方法、体外から太い点滴を留置しておく方法の3つがあります。

    1番目の方法が一番自然に近く、長期的に感染症などの合併症が少なく、死亡率も最も低いことが知られています。一方で、生まれ持った血管の走行的にうまく手術で繋げない方がいたり、他の方法に比べてせっかく作ってもすぐに詰まってしまい再手術になる可能性が高いなどの問題がありました。

    記事で取り上げられている人工的に作製された血管は、2番目の方法を置き換えるものです。従来は、e-PTFEという素材が多く用いられてきましたが、これを皮膚の細胞を用いて3Dプリンタで作ってしまおうということです。人工物を用いないため、感染症などの合併症が減るのではないかと予測しているのだと思います。

    1番目の方法やe-PTFEと比較して、長期成績や合併症にどのような違いが出るか、今後の臨床試験で評価されるものと思います。


  • 株式会社IR Robotics 社長室長

    再生医療は、完治や置き換えで病気や障害の解決を目指す取り組みが目についたけど、この取り組みは、透析患者さんにはとても期待が持てる取り組みなのでは?
    まだまだ多くの問題があるとは思うが、多くの患者さんの苦痛を抑え、延命のための研究となって欲しい。


  • 都内透析クリニック 院長

    少し誤解を招く表現があるので、コメントします。

    山田先生のおっしゃる通り、手術をして自分の動脈と静脈をつなぐシャント(大体利き腕でない方の手首あたりを選ぶ)が最も長持ちするのですが、作ってすぐに詰まってしまったり、繰り返し針を刺すことで経年劣化することもあり、五年で半数は使えなくなってしまうのが現状です。

    このため、血管が狭くなって透析に支障が出る段階、望ましくはその前に、狭窄部位を定期的な超音波検査で発見し、詰まる前に、風船つきカテーテルで治療をすることが推奨されています。

    しかし、上記治療が難しい場合や諸々の条件を加味して、別の自己血管を用いた再手術が必要になることがあり、その際に自己血管がうまく発達していなかったり、深い場所にあって針を刺すのが難しい場合などに、人工血管を用いたシャントを作成することになります。

    人工物だから血流が悪くなりやすい、というのは語弊があり、自己血管を用いても狭窄は起こります。統計的に見ると自己血管の方が長持ちする、というだけで、比較の問題です。むしろ、一番の問題は、感染を起こした場合に、人工物が入っていると治療が難しくなるという点です。治療に難渋する場合は、人工血管を取り除くしかないのですが、一度体内に埋め込んだ人工血管を取り出すのは相当な困難を伴います。

    すでに使用中の人工血管を、今回の新しい人工血管に置き換える、というよりは、自己血管によるシャントがなんらかの事情で使用できなくなった段階で選択される人工血管の中で、選択肢が増える、という状況がまず想定されます。

    自分の細胞を取り出して培養し、透析に耐えうる血管を構築するには、高額な費用がかかるでしょうから、費用対効果の観点からの検討が必要です。既存の人工血管を上回る長期の開存率や感染のリスク低減といったアウトカムが示せるかどうか、が焦点になります。


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