スタートアップと銀行接近 50億円調達も続々
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スタートアップの本業におけるキャッシュフローのステータスにもよりますが、リスクが高いチャレンジングな投資にはリスクマネー、近い先に本業でのキャッシュフローが見込める投資にはデット的なマネーで、という事がスタートアップでもしやすくなったのは良いことですが、銀行サイドが何故スタートアップの事業性を評価した高額融資決定を急にできるようになったのかは、解像度を上げるために色々聞いてみようと思います。
たしかに、大手銀行の支店によっては営業プレイヤーの中にはVCや実際にスタートアップの事業計画から学んで、今までは十把一絡げに高リスクマネー施策だと認定していた投資も、実はキャッシュフローが見込める物だと合理的に一歩二歩リスクサイドに踏める計算ができるスキルを得たプレイヤーも出てきてました。それが同時多発で各行で生まれたのか。それとも別のイノベーションがあったのか。未上場の銀行融資によるメリットと資本調達のメリットを公平に考えられるようになってきたってことですね。創業者にとって株式比率を薄めないで巨額の資金が手に入ります。
銀行側も上場だけでなく、大型のVCによる出資も行内調整に使えるようになりましたね。
はるか昔ですが、新卒時に部屋を借りようとした時、上場している証券会社勤務を確認して大家さんに「ああ、上場さんですね」とニコニコして応対されました。
未上場のベンチャーだったオプトに転職した直後の同じ物件の更新時には「あれ?転職されたの?かわいそうに。他に引っ越さないの?」と渋々応じられた事は20代の私には現実を直視させられる経験でした。
退去する時にはオプトが上場して大きくなっていたので、そのことを告げると大家さんは笑いながら「すごい時代になったものね。あなた一目見た時からやる男だと思ってたわ」と懐かしんでくれました笑資本コストや持分の希薄化という観点だけで言えばDebtにメリットがあるかもしれませんが、DebtにはEquityにはないデメリットもあり、状況によっては株主よりも強力な権利を持ちます。
銀行側には貸しニーズが高まってるのは事実でしょうが、発行体であるスタートアップにも相応の知識がないと後で痛い目を見ることになりそうです。