【オフィスの未来】テナント争奪戦で「ハイテク化」が加速中

2019/4/24
不動産テックへの投資額が急増
かつて、オフィスビルの開発業者やオーナーは、電力と給排水設備、暖房設備のことだけを考えていればよかった。テクノロジー環境の整備は、テナント側に任せておけばよかったからだ。
しかし最近では、競争力を上げるため、通信インフラの提供やスマートウィンドウといった最新テクノロジーの導入を迫られるようになっている。
オフィスのテクノロジーは年々、進化している。常にトレンドを把握していなければ、「選ばれないオフィス」になる危険と隣り合わせ。テクノロジー面で優れたオフィスは、標準を上回る賃料を要求できる一方で、そうでないオフィスは賃料の引き下げに応じる羽目になりかねない。
「倉庫のように人間を詰め込んでおくだけの施設はもう古い。テナントにとってより魅力的な物件であらねばならないというプレッシャーは、高まる一方です」
そう指摘するのは、ボストンの不動産管理ソフトウェア会社「ビルディング・エンジンズ」の調査部門責任者で、「国際ビル所有者・管理者協会テクノロジー委員会」の副委員長を務めるフィル・モブリーだ。
オフィスビルのテクノロジー向上に寄せられる関心の高さは、投資家にも注目されている。商業不動産調査・分析会社「CREテック」のデータによれば、2018年にベンチャーキャピタルが不動産テクノロジーに投じた資金は計96億ドル。2019年1~3月期には、前年同期比で250%増の49億ドルに達した。
(mauritius images/アフロ)
巨大企業もハイテクビルに入居