【新】世界一のサービスマンが考える、利益を生む思考

2019/4/22
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたちが、時代を切り取るテーマについて見解を述べる連載「イノベーターズ・トーク」。
第187回(全5回)は、レストランサービスの世界大会「クープ・ジョルジュ・バティスト」で、日本人初となる世界一に輝いた宮崎辰氏が登場する。
本大会は、フランスなど世界14カ国から自国の大会を勝ち抜いたサービスマンが集結し、レストランサービスに必要な技能を競う世界大会だ。
料理の盛り付けやカクテル作りの手際の良さ、料理やワインの深い知識に基づいたプレゼンテーション能力、語学力など、客と接する際に必要とされる全てのスキルを審査される。
12年連続ミシュランガイド東京で三つ星を獲得する「ガストロノミー ジョエル・ロブション」でプルミエ・メートル・ドテル(サービス部門の最高責任者)を務めた後、サービス業界全体をレベルアップしたいという思いから独立。
現在は、フリーランスのメートル・ドテルとして、契約を結ぶレストランのダイニングで接客を続けながらスタッフのサービス教育に携わるほか、顧客サービスに課題を持つ様々な業界からの依頼を受け、全国各地で講演を行っている。
世界一の称号を持つサービスマンが考える「サービス」とは何なのか。
最高のサービスを生む技術とは。そして、なぜ今新しいサービスの在り方が求められているのか。
相手に喜びを与え、利益を生むサービスの秘訣を聞いた──。
仏発祥メートル・ドテルとは
──宮崎さんは、2012年に世界一のメートル・ドテルに輝き、日本人初の快挙を成し遂げられました。まさに「サービスのトップ・オブ・トップ」ですが、そもそも「メートル・ドテル」とは、どのような仕事なのでしょうか? その歴史を遡ると、フランス料理が花開く中世に城主に仕えた、サービス責任者だと聞きました。